
東京・京橋の「アートとビジネスが交錯する芸術文化の拠点」、TODA BUILDINGにてパブリックアートプログラム「APK PUBLIC Vol.2」が開催中。「未完の都市」をコンセプトに、手塚愛子、藤倉麻子、渡辺志桜里の作品が公開された。
「アートとビジネスが交錯する芸術文化の拠点」として、2024年に東京都中央区京橋にオープンしたTODA BUILDING。アーティゾン美術館に隣接し、ミュージアムや、4つのギャラリー「タカ・イシイギャラリー」「小山登美夫ギャラリー」「KOSAKU KANECHIKA」「Yutaka Kikutake Gallery」が集結するギャラリーコンプレックス、ギャラリー&カフェなどを併設する新たな複合施設として注目を集めている。
6月1日(月)より、1Fエントランスや広場、2F回廊で展開するパブリックアートプログラム「APK PUBLIC Vol.2」が開催。本プログラムは、新進アーティストやキュレーターによる都市の風景を担う大規模な作品発表の場として、TODA BUILDINGの共用空間を活用し、更新性のあるパブリックアートを展開する試みだ。
Vol.2では「未完の都市」をコンセプトにそれぞれの視点から都市とは何かを問い、そのイメージを再解釈するという。
手塚愛子『生きるものを容れるもの(戸田建設史からのスタディ)』(2026)は、エントランスの巨大空間に解体と構築を繰り返してきた近代都市の歴史を多層的に展開。マーシャル諸島の海図に着想を得た身体的な地図、万博や近代織物史をめぐる作品に加え、新作の西陣織では、江戸末期から現在に至る東京中心部の土地の記憶が浮かび上がる。

藤倉麻子(※1)『オープンサンライズシティ・プロトコル』(2026)は、現代の東京近郊の造成風景に、架空都市「オープンサンライズ・シティ」をめぐるフィクションを重ねた映像インスタレーションだ。管理と逸脱が織り合わさったフィクションと現実の往還の中で、垂直ではなく水平方向へ、脱中心的に拡張し生成する都市の想像力が現れる。
※1(参考)注目のアーティスト藤倉麻子が仮想×現実で導くリアリティの行方

渡辺志桜里は、植物や魚、バクテリア、水の循環によって自律的に変化し続けるエコシステムを、企業に一定期間貸与するプロジェクト『Stock』(2026)を公開。あわせて展示する新作『地霊』(2026)は、音響効果のために能舞台の床下に埋められた甕の存在や足拍子を手がかりに、国の成立に際して圧服された存在や、土地に封じられてきた声を呼び覚ます。

本プログラムは2027年11月まで。ぜひ立ち寄ってみては。
※掲載情報は6月9日時点のものです。
開館日や時間など最新情報は公式サイトをチェックしてください。
「APK PUBLIC Vol.2 開催概要」
会期/2026年6月1日(月)~2027年11月30日(火)
時間/7:00~23:00(年中無休/1月1日を除く)
会場/TODA BUILDING 広場、1-2Fエントランスロビー
住所/東京都中央区京橋1-7-1
URL/www.apk.todabuilding.com/program/public-art-program-vol2/
Text:Akane Naniwa
