国際的に活動しつつ時に交錯してきた森村泰昌、ヤノベケンジ、やなぎみわの3名が、大阪・中之島にある⼤阪中之島美術館にて展覧会「驚異の部屋の私たち、消滅せよ。 — 森村泰昌‧ヤノベケンジ‧やなぎみわ —」を開催中だ。新作を中心に、作家のこれまでの活動が凝縮された「驚異の部屋」を公開中。

それぞれ関西を一つの拠点とし、国際的な活動を続ける森村泰昌、ヤノベケンジ、やなぎみわ。本展の発起人・森村の呼びかけにヤノベ、やなぎそれぞれが応答しながら、世界で活躍する3作家が集う、いまだかつてない展覧会が開催中だ。
本展は5つの展示室で構成。「Room1:博覧会は⼦供の領分(ヤノベケンジ)」に始まり、「Room2:広場にパノラマ絵画奇譚(森村泰昌)」、「Room3:坂道のオード(賛歌)(やなぎみわ)」、「Room4:迷宮を紡ぐ厳粛な綱渡り」と続く。「博覧会」「広場」「坂道」「迷宮」と、観客は⾒知らぬ都市空間のような展⽰室を散歩者として巡り歩く構成だ。最後に待ち受ける「Room5:絶望するな。では、失敬。」は、企画当初は想定されていなかった「消滅美術館」という発想が組み込まれた空間となっている。

本展では各作家がいま最も関心ある内容から制作された最新作も公開。森村は大阪の日本画家、⽊⾕千種『浄瑠璃船』(1926年、大阪中之島美術館蔵)の原画に、森村流の新たなビジュアル世界に挑戦する。
ヤノベは⼋卦から着想した8つのテーマを軸に、作家の過去作を引用しながら表現した新作シリーズ『⼋卦連環』を公開。本シリーズがすべて揃った状態での公開は今回が始めてである。
やなぎは世界中に多く残された「女性の船首像」たちを撮影した写真シリーズ(2019年制作)と、新たに制作した船首像の写真(2026年制作)をあわせて展示する。

3者の共同制作による作品にも注目したい。本展は7月20日(月・祝)まで。

驚異の部屋の私たち、消滅せよ。 — 森村泰昌‧ヤノベケンジ‧やなぎみわ —」
会期/2026年4⽉25⽇(⼟)〜7⽉20⽇(⽉‧祝)
会場/⼤阪中之島美術館 5階展⽰室
住所/大阪市北区中之島4丁目3-1
休館/⽉曜⽇※7⽉20⽇(⽉‧祝)は開館
時間/10:00〜17:00(⼊場は16:30まで)
料金/一般1,900円、⾼⼤⽣1,300円、⼩中⽣500円
URL/www.sayonara2026.com
Text:Akane Naniwa
