
注目の気鋭建築家8組による新作模型展「波板と珊瑚礁 – 建築を遠くに投げる八の実践」が開催中。東京・天王洲のWHAT MUSEUMにて、2026年9月13日(日)まで。
寺田倉庫が運営するWHAT MUSEUMでは、現代アートや建築をはじめ、写真、映像、文学、インスタレーションなどさまざまな表現を紹介している。館内の「建築倉庫」では、建築家や設計事務所から預かっている800点以上の建築模型を保管・公開しているほか、模型を用いた企画展示やワークショップ、イベントなども開催。模型を単なる縮尺物ではなく、建築家自身を投影する表現手段として、その可能性を提示してきた。
本展「波板と珊瑚礁 – 建築を遠くに投げる八の実践」では、主に2010年以降に活動を始めた建築家8組が、本展のために制作した新作模型を展示。会場には、全周約12メートルの大型模型をはじめ、内部に入り込める展示や触って体感できる作品が並び、スケールや形式の異なる模型を通して、建築家ごとの思考の違いが浮かび上がる構成に。

参加するのは、建築からファッションまで領域横断的に設計を行うALTEMY(アルテミー)や、表象と空間の関係を主題に活動するOffice Yuasa、建築・映像・演劇など複数の領域のメンバーで構成されたガラージュ。
そして、異なる専門性を持つ人々が交わる場の構築を試みるGROUP(グループ)、デジタルとアナログ、ハイテクとローテクの境界を行き来する設計を手がけるDOMINO ARCHITECTS(ドミノアーキテクツ)、点在する視点を束ねながら空間を立ち上げる畠山鉄生+吉野太基+アーキペラゴアーキテクツスタジオが続く。
また、デジタル技術と他領域の議論を通して建築の美学を探る平野利樹のほか、建築設計を軸に、プロダクトや素材開発まで展開するRUI Architectsなど、新世代の建築家らがそれぞれ異なるアプローチで取り組んだ多彩な作品に注目だ。

なお、「波板と珊瑚礁」というタイトルには、人工的な建築素材と、長い時間をかけて形成される自然構造物を並べることで、異なる時間やスケール、生成の速度が共存するあり方が示されているという。
言葉や図面では捉えきれない建築家それぞれの思考を、空間的・身体的に体感できる本展。どうぞお見逃しなく。
※掲載情報は5月12日時点のものです。
開館日や時間など最新情報は公式サイトをチェックしてください。
波板と珊瑚礁 – 建築を遠くに投げる八の実践
会期/2026年4月21日(火)〜9月13日(日)
会場/WHAT MUSEUM
住所/東京都品川区東品川2-6-10 寺田倉庫G号
料金/一般 1500円、大学生・専門学生 800円、高校生以下 無料
時間/11:00〜18:00(最終入館は17:00まで)
休館/月曜日(祝日の場合は翌火曜日休館)
問い合わせ/info.what@terrada.co.jp
URL/what.warehouseofart.org/exhibitions/corrugatedcoral
Text:Manami Abe
