流れる造形美のアーティスト・中村哲也の新作個展＠NANZUKA UNDERGROUND

中村哲也　『カルノー人』　（2025年）　© Tetsuya Nakamura. Courtesy of NANZUKA

流れるようなフォルムのうちに唯一無二の造形美を宿した作品で知られるアーティスト、中村哲也の個展「GO FIGURE」が、東京・原宿のNANZUKA UNDERGROUNDにて開催。会期は、2025年6月28日（土）〜8月2日（土）まで。

中村哲也　『ミメット人』　（2025年）　© Tetsuya Nakamura. Courtesy of NANZUKA

現在は長野県を拠点に活動する中村哲也。東京藝術大学大学院美術研究科で漆芸を学び、伝統工芸の素材や技術を再解釈しながら、視覚的な情報が生物に与え得る情報をテーマにさまざまな形態の彫刻作品を発表し続けている。

1998年より「スピード」と「改造」という現代社会を象徴するテーマを掲げ、ジェット機を模した彫刻作品『レプリカ』シリーズを展開。近年では、カスタムペイントカルチャーにおけるウェザリングの美学を踏襲したロボット作品や、動物や植物、あるいは怪獣といった生命体を連想させる造形作品を制作している。

中村哲也　「炎獣エルゴン」 ドローイング　（2025年）　© Tetsuya Nakamura. Courtesy of NANZUKA

本展では、ギャラリー1階に乗り物型の大型彫刻『フレアライン』シリーズの最新作を展示。また2 階には、近年集中的に制作している新シリーズ『炎獣（えんじゅう）』を展示する。機械工学的な美学と自然界の有機的な造形美を織り交ぜた、中村の新たな方向性を示す展覧会にぜひ注目したい。

中村哲也　「次雄」 ドローイング　（2025年）　© Tetsuya Nakamura. Courtesy of NANZUKA

さらに、本展の制作に先立って描いたドローイングの数々を、「GO FIGURE Drawing」と題して、7月2日（水）より鮨さいとう はなれ NANZUKA（中目黒）にて展示する。こちらもあわせてぜひチェックしよう。

※掲載情報は7月2日時点のものです。
開館日時など最新情報は公式サイトをご確認ください。

「中村哲也｜GO FIGURE」
会期／2025年6月28日（土）〜8月2日（土）
会場／NANZUKA UNDERGROUND
住所／東京都渋谷区神宮前 3-30-10
開館時間／11:00〜19:00
休館日／日、月
URL／https://nanzuka.com/ja/exhibitions/tetsuya-nakamura-go-figure

同時期開催 「GO FIGURE Drawing」
会期／2025年7月2日（水）〜8月2日（土）
会場／鮨さいとう はなれ NANZUKA
住所／東京都目黒区青葉台 1-18-7-1F
開館時間／水〜木 11:00〜16:00、金〜土11:00〜17:00
休館日／日、月、火、祝