
オーストラリアの先住民であるアボリジナルの女性アーティストたちに焦点を当てた、日本初の大規模展「彼女たちのアボリジナル・アート オーストラリア現代美術」が開催中。東京・京橋のアーティゾン美術館にて、2025年9月21日(日)まで。
オーストラリアの先住民によるアートが、いま注目を集めている。その背景には、地域ごとに根差した文化や歴史を見つめ直すという、近年の現代美術における国際的な潮流があるという。なかでも、アボリジナルをルーツに持つ女性たちは、その豊かな表現力と独自の視点が高く評価され、オーストラリア現代アートの担い手として存在感を強めてきた。

本展は、世代や出身地の異なる7名と1組のアーティストの作品を介して、アボリジナルアートの現在地を浮かび上がらせる試み。出品作家たちは、社会問題や環境問題、過去の歴史、失われた文化の復興など幅広いテーマに取り組んでおり、その手法も、絵画やガラス、織物、写真、インスタレーションに至るまで実にさまざまだ。
こうした素材や表現の広がりは、かつて芸術とみなされてこなかった手法や主題を芸術表現として押し上げてきた女性たちの貢献によるものであり、その歩みの一端を本展でたどることができる。
ぜひ、お見逃しなく!

※掲載情報は6月28日時点のものです。
開館日や時間など最新情報は公式サイトをチェックしてください。
彼女たちのアボリジナル・アート オーストラリア現代美術
会期/2025年6月24日(火)〜9月21日(日)
会場/アーティゾン美術館 6、5F展示室
住所/東京都中央区京橋1-7-2
料金/日時指定予約制:ウェブ予約チケット 1800円、当日チケット(窓口販売) 2000円、学生 無料(高校生以上 要ウェブ予約)、中学生以下 無料
※ウェブ予約チケットが完売していない場合のみ、当日チケットを販売
※中学生以下はウェブ予約不要
※この料金で、同時開催の展覧会(石橋財団コレクション選 コレクション・ハイライト)も鑑賞可能
時間/10:00〜18:00(金曜日は20:00まで) ※入館は閉館の30分前まで
休館/月曜日(ただし、7月21日、8月11日、9月15日は開館)、7月22日(火)、8月12日(火)、9月16日(火)
TEL/050-5541-8600(ハローダイヤル)
URL/www.artizon.museum
Text:Manami Abe
