
抑圧的な社会システムに対する反抗をポップでカラフルな表現で視覚化する、アーティスト・ZOEの個展「Dropout’s Heroes」が、東京・銀座のFOAM CONTEMPORARY(銀座 蔦屋書店)で開催。会期は、2025年6月7日(土)〜25日(水)まで。

東京出身のZOEは、2020年から落書きをするようになり、それを見た「ある人」に「明日から、アーティストになりなさい」と言われ、現在のアーティストネームもつけられたことから制作活動をスタート。鮮やかな色彩と力強い線でキャラクターが描かれた密度の高い画面構成が特徴で、これまで香港、台湾、イギリス、上海など、国内外での展示で高い注目を集めてきた。
本展で創作のテーマとして登場する「単眼」のキャラクターたちは、彼が抱く“落ちこぼれのヒーロー”像を体現しているという。「特定の誰かを救うことが目的ではなく、救いそのものが成立しない」という逆説的な状況の中でも行動し続ける、不器用な少年が世界を救おうとする物語だ。

そこにZOEが込めたメッセージは「無用なモノ」たちの闘争の物語。既成概念を超えた新たな表現の可能性と、自由なエネルギーあふれる作品世界を、会場でぜひ体感してみよう。
※掲載情報は6月8日時点のものです。
開館日時など最新情報は公式サイトをご確認ください。
「Dropout’s Heroes」
会期/2025年6月7日(土)~25日(水)
会場/FOAM CONTEMPORARY
住所/東京都中央区銀座6-10-1 GINZA SIX 6F 銀座 蔦屋書店
開場時間/11:00~19:00
※最終日は18:00まで
定休日/月
料金/入場無料
URL/https://store.tsite.jp/ginza/event/art/47387-1041380519.html
Text : Akiko Kinoshita