2025年5月5日(現地時間)、ニューヨークのメトロポリタン美術館にて開催されたメットガラ(MET Gala)。今年は「Superfine: Tailoring Black Style」をテーマに、アフリカ系移民のブラック・アイデンティティの形成においてファッションが果たしてきた役割に焦点を当て、ドレスコード「Tailored For You」を通じてその精神を表現した。今回はゼンデイヤ、サブリナ・カーペンター、BLACKPINKのリサなど、ルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)を纏ったセレブリティの着こなしをチェック!
ゼンデイヤ

ゼンデイヤが着用したのは、ファレル・ウィリアムスが手がけたルイ・ヴィトンのカスタムルック。ホワイトシルクとラジミールを使用したタキシードに、フレアパンツとベストを重ね、ドレスシャツとワイドネクタイ、フェルトハットを合わせている。1980年代のパワードレッシングやブラック・ダンディズム、ズートスーツなど、歴史的メンズスタイルを女性のシルエットで再解釈した。
サブリナ・カーペンター

サブリナ・カーペンターは、バーガンディのウールジャカードで仕立てたロングテールのテールコートとコルセット風トップを合わせて登場した。ファレル・ウィリアムスによるこのルックは、ショーマンの舞台衣装やジャズ・エイジのダンディズムに着想を得ており、構築的なボディと取り外し可能なスターチカラーが特徴。ミニトランク型のバッグには手刺繍のクリスタルピンストライプがあしらわれ、ルイ・ヴィトンの伝統を新たな視点で表現している。
リサ

リサは、ブラックレースのバスクジャケットにコルセットトップとモノグラムタイツを合わせたスタイルで、ブラック・ダンディズムを再解釈。バスクジャケットには、アーティストのヘンリー・テイラーによるアートワークをあしらったブラックレースを使用している。ルイ・ヴィトンのモノグラムをあしらったチュールやタイツ、パール装飾を施したバッグが、テーラリングとレースワークの融合を印象づける。
ドーチー

ライトグレーブルーのモノグラムを織り込んだテールコートとベストに、ダミエ・アズールパターンのショーツを重ねた装い。アフロカリビアンのフェンシング名手ジュリアス・スービーズの宮廷服を現代風に再構築し、ボウタイやパールボタン、刺繍入りバッグなどのディテールでブラック・ダンディズムのスピリットを表現した。
ジェレミー・アレン・ホワイト

細かいピンストライプの3ピーススーツに、ファレル・ウィリアムス特有のフレアシルエットを取り入れたルック。ホワイトのシーアイランドコットンシャツとブラックのネクタイを合わせ、足元はブラックレザーのブーツで引き締めている。20世紀のダンディズムに着想を得つつ、パールのディテールで繊細なアクセントを添えた、現代的かつ洗練されたスタイル。
フューチャー

グレーのプリンス・オブ・ウェールズ ジャカードを用いたテーラードトラックジャケットとプリーツ入りフレアパンツに、全面手刺繍のクリスタルとビーズが輝く華やかなルックを纏った。クラシックなスーツ地とストリートウェアの融合を通じて、ダンディズムと現代の多様なスタイルの対話を体現している。バッグには、ブラックパールとクリスタルが繊細に刺繍された、特別な「スピーディ P9 バンドリエール 40」を携えて。
プシャ・T

バーガンディのピンストライプウールジャカードを使用したダブルブレストのブレザーとフレアパンツに、手刺繍のグラデーションクリスタルやパールボタンがあしらわれ、精緻なディテールが際立つ。ブラック・ダンディズムの象徴であるピンストライプスーツを再解釈し、ファレル・ウィリアムスが提唱する“トッピング”の美学が反映された一着となっている。
ヘンリー・テイラー

プリンス・オブ・ウェールズウールジャカードのオーバーシャツとダブルプリーツパンツを合わせ、シャツとバッグにはテイラー自身のアートワークを手刺繍とパール装飾で施している。トリルビーハットやバブルローファーがアクセントを添え、テーラリングとアートが一体となった洗練のスタイルを披露した。
カラム・ターナー

テクスチャードジャカードのダブルブレストブレザーに、ブラックウールのフレアパンツを合わせたクラシカルかつ洗練された装い。パールカラーのシャツと手刺繍のクラヴァット、パールスタッズ付きシューズがジャズ・エイジのダンディズムを現代に昇華させている。
マルコム・ワシントン

ブラックのイタリアンウールを用いたダブルブレストのスモーキングジャケットとフレアパンツに、パール付きボタンやサテンのラペルがクラシカルなムードを演出。足元には「LV バブル ローファー」を合わせ、伝統と現代的ダンディズムを融合させたスタイルを体現した。
ファレル・ウィリアムス、ヘレン・ラシチャン

ファレル・ウィリアムスは、ホワイトパールを編み込んだクロップド丈のダブルブレストジャケットとブラックウールのフレアパンツを合わせ、ピンストライプ調の質感を繊細に表現。パール装飾による“LVERS”思想を体現したシルエットに、柔らかなレザーの「LV ジャズ ダービー」シューズと、クロコダイルレザーのイブニングバッグをコーディネート。ファレルが追求する現代のダンディズムを象徴する装いとなった。


