日比谷公園でアートと出合うイベント「Hibiya Art Park」が今年も開催 | Numero TOKYO
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日比谷公園でアートと出合うイベント「Hibiya Art Park」が今年も開催

東京の中心に位置する日比谷公園を舞台に、久保寛子、宮崎啓太、ジャコモ・ザガネッリ、小泉明郎らが参加する「Hibiya Art Park 2025 ー訪れるたび、アートと出会う1ヶ月ー」が開催中。会期は、第1期が4月25日(金)〜5月11日(日)まで、第2期が5月17日(土)〜25日(日)まで。

久保寛子 『やさしい手』 (2018年)
久保寛子 『やさしい手』 (2018年)

昨年は、大巻伸嗣、永山祐子、細井美裕らが登場して話題を呼んだ本イベント。今年はアートインスタレーションの内容や期間を更に拡大し、パブリックアートを中心とした第1期「Transformed Composition -組み合わせと見立てで遊ぶ-」と、パフォーミングアーツに焦点を当てた第2期「“Play”ing Catch -集まり方の練習- 」を開催する。

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宮崎啓太 『Draft of Species』 (2019年) Photo by Arisa Kasai
宮崎啓太 『Draft of Species』 (2019年) Photo by Arisa Kasai

第1期は、昨年に引き続きキュレーターを今年1月に急逝した故・山峰潤也が務め、ある物を別の物になぞらえて新たな意味や価値を生み出す日本の伝統的な表現手法である「見立て」の概念に焦点を当てる。久保寛子、小金沢健人+西畠清順、ジャコモ・ザガネッリ、宮崎啓太ら4組によるパブリックアート作品と日比谷公園の自然や歴史との組み合わせによる体験を提供する。

久保寛子 『ハイヌウェレの彫像』 (2020年)
久保寛子 『ハイヌウェレの彫像』 (2020年)

第2期は、パフォーミングアーツが中心の構成。を中心に、花と昆虫が互いに影響し合いながら進化する「共進化」の関係をヒントに、日比谷公園という開かれた場で“共に在る”ための関係づくりを探る場を目指す試みだ。観客を非日常へと誘う唯一無二の「劇場」を生み出してきた維新派作品の野外上映や、東京では16年ぶりの開催となる維新派名物の屋台村を体験できる空間が立ち上がる。

また、公募で集まった出演者が朝の日比谷公園を舞台に「人間ではない小さな生き物」を演じることに挑む上田久美子+miu+川村美紀子による参加型パフォーマンスや、蝶だけが知覚できる光の世界へと没入し、観客自身の身体の輪郭が曖昧になっていく小泉明郎の VR作品、参加者と共に火=光を囲み、豊かなコミュニケーションを生む場をつくりだす小山田徹による『火床』など、体験型アートプログラムを連日開催する。さらに、誰でも気軽に参加できるダンス・演劇ワークショップなども複数開催。詳細は公式サイトをチェックしよう。

大規模な公共空間で繰り広げられる新しいアート体験。さまざまな作品やプログラムを通して、日比谷公園の新しいかたちをぜひ満喫してみたい。

※掲載情報は5月8日時点のものです。
日時など最新情報は公式サイトをご確認ください。

「Hibiya Art Park 2025 ー訪れるたび、アートと出会う1ヶ月ー」
第1期「Transformed Composition -組み合わせと見立てで遊ぶ-」
会期/2025年4月25日(金)~5月11日(日)
第2期「“Play”ing Catch -集まり方の練習- 」
会期/2025年5月17日(土)〜25日(日)
会場/日比谷公園
住所/東京都千代田区日比谷公園1-6
URL/https://www.tokyo-park.or.jp/special/2025art_hibiyapark/

Text : Akiko Kinoshita

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