2月28日に公開予定のボブ・ディランの伝記映画『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』のレッドカーペットイベントが東京・麻布台ヒルズで開催され、主演を務めたティモシー・シャラメが登壇した。
ティモシーはホルスタイン柄のジャケット、ピンクと白のストライプ柄のシャツ、ジーンズにニューヨークヤンキースのキャップを反対にかぶり、ア ベイシング エイプのキャラクター「ベイビーマイロ」のショルダーバッグを首からぶら下げて登場。
麻布台ヒルズアリーナに続く大階段からレッドカーペットに降り立つと、この日のために駆けつけたファンたちと言葉を交わしながら、時間をかけてサインやセルフィーに応じた。
その後登壇したステージでも、日本のファンにたっぷりの愛を伝えた。
「日本のファンの皆さんに会えてとてもうれしいです。なかには昨年、別の映画『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』のプレミアに来てくれたなとわかる人もいた。時間をとってくれてありがとうございます。
ボブ・ディランは僕やアメリカの人々にとって偉大で大きな意味を持つアメリカのアーティストですが、5年半にわたるリサーチのなかで日本でもたくさんのファンがいるということを知りました。実際に彼が1970年代に日本中で行ったコンサートは素晴らしく、彼の今までの最高のレコードのなかに日本でレコーディングされたものもたくさんある。
そういった意味でもぜひ映画を観てほしいし、この映画を観ていただけたらいかに彼の音楽にインパクトがあったかを感じていただけると思います。それにこれは自信過剰で言うわけではなく、僕やエル(・ファニング)、エドワード(・ノートン)、モニカ(・バルバロ)たちは1万時間を費やして全身全霊で作った作品なんです」
「僕にとってこの映画は、人生を変えてくれたアーティストを発見する、という経験でした。ボブ・ディランという方が自分にどんなに影響を与えてくれたかというのは言葉では尽くせないほど。モニカやエルも、キャラクターからそれぞれ同じようなインパクトをもらったんだと思う。その結果、この映画は独自の大きな一つのスピリットというか、“獣”のようなものになりました。
シンプルに時間をとって観るべき価値のある映画になったと自負しています。自分としてはこの映画に関わることは一つのミッションのように感じていました。
普段からアートは見る方の解釈に委ねるべきだと考えているので、僕と同じように観た方が愛してくれるかはわからないけれど、少なくとも僕にとっては魔法のような経験でした」
イベントの最後には通訳の方に耳打ちして日本語を教えてもらい「『A COMPLETE UNKNOWN』見てね!」と日本語で伝えてくれたティモシー。彼が全身全霊で“ボブ・ディラン”を表現した映画『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』を、ぜひ劇場で見てほしい。
『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』
1960年代初頭、後世に大きな影響を与えたニューヨークの音楽シーンを舞台に、19歳だったミネソタ出身の一人の無名ミュージシャン、ボブ・ディラン(ティモシー・シャラメ)が、フォーク・シンガーとしてコンサートホールやチャートの寵児となり、彼の歌と神秘性が世界的なセンセーションを巻き起こしつつ、1965年のニューポート・フォーク・フェスティバルでの画期的なエレクトリック・ロックンロール・パフォーマンスで頂点を極めるまでを描く。
監督/ジェームズ・マンゴールド
出演/ティモシー・シャラメ、エドワード・ノートン、エル・ファニング、モニカ・バルバロ、ボイド・ホルブルック、ダン・フォグラー、ノーバート・レオ・バッツ、スクート・マクネイリー
配給/ウォルト・ディズニー・ジャパン
2025年2月28日 全国公開
©2025 Searchlight Pictures. All Rights Reserved.
Photos:Wataru Hoshi Edit & Text:Mariko Kimbara