ロエベ(Loewe)は、ブランドの歴史とスペインの伝統、さらに手仕事への献身を称える展覧会「ロエベ クラフテッド・ワールド展 クラフトが紡ぐ世界」を、3月29日(土)より東京・原宿にて開催。これまでロエベが手掛けてきた各種コラボレーションを始め、日本人作家によるクラフト作品の展示やランウェイショーのフロントロウの擬似体験など、趣向を凝らしたコーナーが設けられる。
本展は、ロエベのファッションに対する前衛的なアプローチと世代を超えて受け継がれるクラフトの文化を紹介するもので、2024年に開催された上海を皮切りに世界各地を巡回する。
オランダ出身の建築家 レム・コールハースらによって設立された建築事務所 OMAとのコラボレーションによってデザインされた会場では、1846年にレザー工房として誕生し、今や世界有数のファッションブランドへと成長したロエベの進化と歴史を、アイコニックなデザインや文化的なコラボレーションを通して振り返る。
なかには、ランウェイショーで披露された1点物のコレクションピースや、ビヨンセが2023年のワールドツアーで実際に着用したカスタムウェア、テイラー・ラッセルが2024年のメットガラで着用したカスタムドレスなども展示。他にも、2021年1月に発表された『となりのトトロ』や『千と千尋の神隠し』とのカプセルコレクションも記憶に新しいスタジオジブリや、京都の陶芸ユニット、スナ・フジタとのコラボレーションなど、ロエベの創作にインスピレーションを与えた協業相手の世界観を追体験できるインタラクティブな仕掛けなども用意される。



また、本展の東京での開催を祝して、ロエベと日本人作家とのコラボレーション作品の展示や文化的プロジェクトを広く紹介し、会場デザインを再解釈する試みも。京都で400年以上にわたり茶の湯釜を造り続けてきた大西家のドキュメンタリー作品の上映に加え、ロエベ財団主催のクラフトアワード「Craft Prize」のファイナリストである四代田辺竹雲斎と渡部萌、2019年の大賞受賞者 石塚源太、そしてミラノサローネ国際家具見本市の展示でコラボレーションをおこなったARKO、松本破風、米澤二郎らの作品も展観する。
なお、会期終了は2025年 5月11日(日)で、入場は事前予約制(入場料無料)となっている。ロエベのクリエイションと創作の源泉となったクラフト作品を網羅的に鑑賞できる貴重な機会なので、ぜひお見逃しなく。

「ロエベ クラフテッド・ワールド展 クラフトが紡ぐ世界」
住所/東京都渋谷区神宮前6-35-6
会期/2025年 3月29日(土)〜5月11日(日)
時間/9:00〜20:00(最終入場時間 19:00)
入場料/無料(予約制)
ロエベ ジャパン クライアントサービス
TEL/03-6215-6116
URL/www.loewe.com
Text: Tetsuya Sato