サウンドアーティストevalaによる待望の大規模展「evala 現われる場 消滅する像」@ICC | Numero TOKYO
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サウンドアーティストevalaによる待望の大規模展「evala 現われる場 消滅する像」@ICC

『Score of Presence』(2019年) 撮影:清水はるみ
『Score of Presence』(2019年) 撮影:清水はるみ

サウンドアーティスト・evala(See by Your Ears)による大規模個展「evala 現われる場 消滅する像」が開催中。東京・初台のNTTインターコミュニケーション・センター[ICC]ギャラリーA、Bにて、2025年3月9日(日)まで。

 

音楽家でサウンドアーティストのevalaは、立体音響システムを駆使した独自の“空間的作曲”によって、新しい聴覚体験を生み出し続けている。暗闇の中で音だけを頼りに想像力をかき立てるインビジブルシネマ(※1)や、自然と都市の音響が溶け合うインスタレーションなど、音の可能性を拡張する革新的な作品の数々は、発表されるとたちまち大きな話題を呼んだ。また、アートや映画のほかに、都市開発などにも携わり、多分野を横断したその活動が国内外で注目を集めている。

(※1)参考記事:Numero.jp「サウンドアーティストevala、“耳で視る”革新的映画を上映」

『大きな耳をもったキツネ』(2013–14年) 撮影:木奥恵三
『大きな耳をもったキツネ』(2013–14年) 撮影:木奥恵三

そんなevalaによる大規模個展が現在開催されている。代表作『大きな耳をもったキツネ』をはじめ、ICC最大の展示室を活用した大型インスタレーションを含む新作3点を展示する。
この『大きな耳をもったキツネ』は、2013年にICCの無響室を使って制作されたもので、世界的なサウンドアーティスト・鈴木昭男とのコラボレーションによるもの。後にevalaのプロジェクト「See by Your Ears」の原点ともなった重要な作品として位置付けられていることもあって、ICCでの大規模個展の開催は、自身にとって特別な意義を持つのだという。

聴くことと見ることが融け合い、新たな知覚体験へと誘う本展。会場でぜひ体感してみてはいかが。

『Sprout “fizz”』(2024年) 撮影: 山口雄太郎
『Sprout “fizz”』(2024年) 撮影: 山口雄太郎

※掲載情報は12月22日時点のものです。
開館日や時間など最新情報は公式サイトをチェックしてください。

evala 現われる場 消滅する像
会期/2024年12月14日(土)~2025年3月9日(日)
会場/NTTインターコミュニケーション・センター [ICC] ギャラリーA、B
住所/東京都新宿区西新宿3-20-2 東京オペラシティタワー4F
料金/一般 1000円、大学生 800円
時間/11:00〜18:00(入館は閉館の30分前まで)
休館/月曜日(祝休日の場合は翌火曜日)、年末年始(12月28日(土)~1月3日(金))、ビル保守点検日(2月9日(日))
TEL/0120-144199(フリーダイヤル)
URL/www.ntticc.or.jp/ja/exhibitions/2024/evala-emerging-site-disappearing-sight/

Text : Manami Abe

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