アートと音楽が交差する「MAISON YOSHIKI PARIS」2025年春夏コレクション | Numero TOKYO
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アートと音楽が交差する「MAISON YOSHIKI PARIS」2025年春夏コレクション

YOSHIKIが手がけるファッションブランド、メゾン ヨシキ パリ(MAISON YOSHIKI PARIS)は、9月30日に2025年春夏コレクションをランウェイショーにて発表し、パリファッションウィークのデビューを果たした。エッフェル塔が見える場所に位置するシャイヨー宮を舞台に、全33ルックが登場。

黒を基調とし、クチュールライクでエッジの効いたルックが印象的だった2024年秋冬コレクション。そんな前回とは対照的に、淡いイエローやグリーン、パープルなどの軽やかなパステルカラーが次々と登場した。グローブなどの小物で黒を取り入れ、柔らかさのなかにYOSHIKIらしいスパイスを加える。

ファスナーを巧みに使いこなし、ブラックのラインがルックのアクセントになる。素材は厚手のコットンツイルやコットンとリネンの混紡ツイード、ダブルのシルクオーガンジー、ポプリン、ルシェルニットレースなど、フランスの高級生地のみを使用した。

2011年にスタートした自身のファッションブランド「YOSHIKIMONO」を通して、彼が試みてきた伝統的な着物の世界へのリファレンスが、よりコンテンポラリーでグローバルなレンズを通して映し出される。

ジュエリーは、デザイナーのフアナ・マルティン(Juena Martin)がブランドのために特別にデザインしたもの。14Kゴールドで作られた音符や文字のチャームがルックに彩りを加える。シューズは、前回に引き続き坂部三樹郎が監修するグラウンズ(Grounds)とのコラボレーションアイテム。

ラストは、ドイツ・フランコの叙情的抽象画家、ハンス・ハルトゥングにインスパイアされたルックが並んだ。白い生地に黒とゴールドのペンキで描かれた、60年代のアメリカンポップアートへのオマージュでショーを締めくくる。

ショー後にはアフターパーティーが開かれ、YOSHIKIプロデュースのワイン、「Y by YOSHIKI」とフランスの有名メゾン POMMERY(ポメリー)とコラボレーションしたプレミアムシャンパーニュがふるまわれた。ジャンルを超えた彼の華やかな活躍に、今後も目が離せない。

MAISON YOSHIKI PARIS
URL/www.maisonyoshikiparis.com

 

Text: Makoto Matsuoka

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