本城直季の代表作&新作の個展「Small Cruise」@art cruise gallery by Baycrew’s
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本城直季の代表作&新作の個展「Small Cruise」@art cruise gallery by Baycrew’s

『Tokyo, Japan』 (2005年) © Naoki Honjo
『Tokyo, Japan』 (2005年) © Naoki Honjo

写真家・本城直季による個展「Small Cruise」が、東京・虎ノ門ヒルズのart cruise gallery by Baycrew’sにて開催。会期は、2024年6月28日(金)〜8月22日(木)まで。

『Shimogamo-jinja, Kyoto』 (2007年) © Naoki Honjo
『Shimogamo-jinja, Kyoto』 (2007年) © Naoki Honjo

“4×5(シノゴ)”と呼ばれるフィールドカメラ(大判カメラ)を使用して、人物や風景などをミニチュアのように撮影する独特のスタイルを確立した本城直季。写真集『small planet』で第32回木村伊兵衛賞を受賞し、2022年には初となる大規模個展「un(real) utopia」を東京都写真美術館で開催した。

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本展は、今年2月に虎ノ門ヒルズ ステーションタワー内にオープンしたアートとファッションが交差するギャラリー「art cruise gallery by Baycrew’s」での第3回展示となる。本城の代表作「small planet」をはじめ、「東京」、「京都」、「tohoku311」、「plastic nature」、「kenya」など、数多くの写真集から抜粋した31点と、本展のために撮り下ろした1点の新作、計32作品を紹介する。

『Stockholm, Sweden』 (2004年) © Naoki Honjo
『Stockholm, Sweden』 (2004年) © Naoki Honjo

しばしば「虚構」 、「非現実」など、クールな言葉で表現される本城の写真作品だが、俯瞰の目線で写される風景から感じられるのは、作家自身が「まち」や「ひと」に向けるあたたかなまなざし。表面的な情報の省略は人々や動植物、自然の営み、息遣いをより色濃くし、物事の本質を浮き彫りにする。

『Toranomon, Tokyo』 (2024年) © Naoki Honjo
『Toranomon, Tokyo』 (2024年) © Naoki Honjo

主観と客観を行き来させながら、本城直季が捉えた小さな地球、非現実のユートピアの巡航(クルーズ)を、この機会にぜひ堪能してみたい。

※掲載情報は7月9日時点のものです。
開館日時など最新情報は公式サイトをご確認ください。

「Small Cruise」
会期/2024年6月28日(金)〜年8月22日(木)
会場/art cruise gallery by Baycrew’s
住所/東京都港区虎ノ門2-6-3 虎ノ門ヒルズ ステーションタワー3F SELECT by BAYCREW’S内
URL/http://artcruisegallery.com

Text : Akiko Kinoshita

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