モビール作品で知られるアレクサンダー・カルダー、35年ぶりに東京で個展
東京・虎ノ門に2023年にオープンした、麻布台ヒルズ内のギャラリー「麻布台ヒルズギャラリー」。35年ぶりに、アメリカのモダンアートの巨匠、アレクサンダー・カルダーの個展が開催中だ。
2023年11月に開業した麻布台ヒルズ。中でも文化発信の中核を担う麻布台ヒルズ ギャラリーでは、オラファー・エリアソン展が開催され、大きな話題を呼んだ。
(参考)都市と自然の調和を目指す新ランドマーク、麻布台ヒルズが開業。こけら落としはオラファー・エリアソン展
この度同ギャラリーにて、アメリカのモダンアートを代表するアレクサンダー・カルダー「カルダー:そよぐ、感じる、日本」を開催。吊るされた抽象的な構成要素が、絶えず変化する調和の中でバランスを保ちながら動く「モビール」の発明で最もよく知られているアーティストだ。モビールによって近代彫刻の概念を一変させながらも、絵画、ドローイング、版画、宝飾品など、数多くの作品を制作し、幅広い分野で活躍した。
日本の伝統や美意識との永続的な共鳴をテーマに開催される本展。ニューヨークのカルダー財団理事長であるアレクサンダー・S.C.ロウワーのキュレーションと、ペースギャラリーの協力のもと、カルダー財団が所蔵する1930年代から1970年代までの作品約100点で構成され、代表作であるモビール、スタビル、スタンディング・モビールから油彩画、ドローイングなど、幅広い作品が紹介される。
生前、日本を訪れたことはなかったというカルダー。しかし日本の多くの芸術家や詩人に受け入れられており、作品20点以上が日本国内18箇所の美術館に収蔵されているという。東京での個展はなんと35年ぶり。カルダー作品を壮観できるこの機会をぜひお見逃しなく。
※掲載情報は6月2日時点のものです。
開館日や時間など最新情報は公式サイトをチェックしてください。
アレクサンダー・カルダー「カルダー:そよぐ、感じる、日本」
会期/2024年5月30日(木)〜9月6日(金)
会場/麻布台ヒルズ ギャラリー
住所/東京都港区虎ノ門5-8-1 麻布台ヒルズ ガーデンプラザA MB階
開館時間/月・火・水・木・日曜10:00〜18:00(最終入館 17:30)
金・土・祝前日10:00〜19:00(最終入館 18:30)
休館日/6月4日(火)、7月2日(火)、8月6日(火)
URL/www.azabudai-hills.com/azabudaihillsgallery/sp/calder-ex/
Text:Akane Naniwa