“未知なる技術”を問いかける注目のやんツー展 @アニエスベー ギャラリー ブティック | Numero TOKYO
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“未知なる技術”を問いかける注目のやんツー展 @アニエスベー ギャラリー ブティック

©️Shu Nakagawa
©️Shu Nakagawa

東京・表参道のアニエスベー ギャラリー ブティックにて、美術家・やんツー(yang02)の個展が開催中。「Unknown Technics」は、2024年6月16日(日)まで。

美術家のやんツーは、1984年神奈川県生まれ。先端テクノロジーの公共性や政治性がもたらす社会への影響について、インスタレーション作品を通じて観る者に問いかけてきた。これまでに、国内有数のアートの祭典で賞を受賞しているほか、国内外の大規模な展覧会にも作品を多数出展。さらには、パフォーマンスや演劇の舞台美術など、領域を横断したコラボレーションにも力を注いでいる。

本展「Unknown Technics」は、コロナ禍以降に制作された六つの作品群を、一つのテーマに集約させて新たに展開するもの。

まるで鑑賞者のように振る舞う自走型セグウェイの作品『現代の鑑賞者』(2018年)は電動車椅子に置き換わり、バリアフリーではない展示空間をツアーガイドする。また、廃品の服を支持体として描いた『「落書き」のための装置』は、アニエスベーのデザイナーが19年にSNSでつぶやいた「I HATE FAST FASHION」という、現代のものづくりに警鐘を鳴らした言葉がそのままタイトルに。
なお本展は、やんツーがまもなく渡米するにあたり、国内で行う最後の展覧会となる。

テクノロジーの合理性によって押し隠され、これまで見過ごされてきたオルタナティブな可能性を模索する本展。そんなやんツーの実験場へ、足を踏み入れてみてはいかが。

©️Shu Nakagawa
©️Shu Nakagawa

やんツー 近影 ©️Shu Nakagawa
やんツー 近影 ©️Shu Nakagawa

※掲載情報は5月24日時点のものです。
開館日や時間など最新情報は公式サイトをチェックしてください。

やんツー「Unknown Technics」
会期/2024年5月18日(土)〜6月16日(日)
会場/アニエスベー ギャラリー ブティック
住所/東京都港区南青山5-7-25 ラ・フルール南青山2F
料金/無料
時間/12:00〜19:00
休館/月曜日
TEL/03-3406-6010
URL/www.agnesb.co.jp/news/24m05_galerie/

Text : Manami Abe

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