シドニー・スウィーニー、女子ボクシングを拓いた伝説のボクサー役に抜擢
シドニー・スウィーニーが、伝説的女子プロボクサーのクリスティ・マーチンの伝記映画に主演する。10日(金)日本公開の『恋するプリテンダー』やドラマ『ユーフォリア/EUPHORIA』で話題のシドニーは、製作陣によって「女性版ロッキー」と称される同新作で、1990年代に活躍した女子ボクシング界の先駆者、マーチン役を演じる。
スウィーニーはデッドラインに、こう語っている。「クリスティ・マーチンは女子ボクシングを正当化し、ジェンダーのステレオタイプを克服し、感情的、身体的、経済的虐待を闘い抜いた。私は格闘の世界に情熱を燃やしているし、クリスティのストーリーは、彼女の驚くべきサクセスストーリーに光を当てると共に、舞台裏での名声の苦労を描いている。非常に多くの逆境に直面しても、それに負けなかった女性のストーリーを語らなければならないと感じているの。とてもパワフルで感情に溢れている」
そんなシドニーは、10代の時にボクシングと総合格闘技を習っていたそうで、「12歳から19歳までグラップリングとキックボクシングをやっていた。リングに戻りトレーニングをして私の体を変身させたくてうずうずしているのよ。クリスティのストーリーは軽いものではないし、肉体的にも精神的にもきつい。でも、私は自分自身に挑戦するのが大好きなの」と意気込みを語った。
『アニマル・キングダム』のデヴィッド・ミショッドが監督並びに脚本の共同執筆を担う同新作、タイトルは未定だが、プロモーターのドン・キングと契約した初の女性であり、スポーツ・イラストレイテッド誌の表紙を飾った唯一の女性ボクサーであったマーチンの軌跡を辿る内容となっている。
ミショッドは、成功の裏で、レスビアンと告白したことで夫から銃撃されるなど様々な問題を抱えていたマーチンのストーリーに2年前に出会った時を振り返ってこう語っている。「(素晴らしい話を)見つけたと分かったんです。彼女のどう猛性は理解でき、正当化できるものですし、彼女が耐えることを余儀なくされた環境を考えれば観客もそれを求めることになるでしょう」