“たった一人の5人展”!? 森村泰昌「楽しい五重人格」 | Numero TOKYO
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“たった一人の5人展”!? 森村泰昌「楽しい五重人格」

森村泰昌『カフカのいる風景3』(2015/2024年) Copyright the artist, Courtesy of ShugoArts
森村泰昌『カフカのいる風景3』(2015/2024年) Copyright the artist, Courtesy of ShugoArts

ゴッホの自画像など、自分ではない“わたし”に成り代わる独自の「自画像的作品」で知られる、現代アーティスト・森村泰昌(もりむら・やすまさ)の個展が現在開催中。「楽しい五重人格」展は、東京・六本木のシュウゴアーツにて、2024年6月1日(土)まで。

約40年間にわたり、写真や映像、パフォーマンスなどを媒体として、自らを何かに変身させる「自画像的作品」を制作し続けてきた現代アーティストの森村泰昌。自らの身体を用いて、歴史上の人物ポートレートや自画像、名画に描かれた人物などを再現する。その一方、森村自身も写真家、映像作家、文筆家、舞台の演者として活動を続けることによって、根源的な“わたし”の意味やその所在を問い続けてきた。

森村泰昌『ほんきであそぶとせかいはかわる(ミロA)』(2020年) Copyright the artist, Courtesy of ShugoArts
森村泰昌『ほんきであそぶとせかいはかわる(ミロA)』(2020年) Copyright the artist, Courtesy of ShugoArts

森村泰昌『野草の肖像(習作4)』(2023年) Copyright the artist, Courtesy of ShugoArts
森村泰昌『野草の肖像(習作4)』(2023年) Copyright the artist, Courtesy of ShugoArts

本展「楽しい五重人格」で森村が扮するのは、大正時代の日本画家「甲斐庄楠音(かいのしょう・ただおと)」、かのフランス皇帝「ナポレオン」、画家のジョアン・ミロによる絵画、20世紀ドイツ文学の文豪「カフカ」と、中国近代文学の祖「魯迅(ルー・シュン)」。これらを「相互に関係性を持たない」五つのセクションで構成し、最新作、未発表作、近作が入り混じった計14作品を展示することで、「統一感が欠如し」、「整理されず散乱」した不協和音によって、多重人格性を炸裂させる。

めくるめく森村の世界を、存分にご堪能あれ。

 

※掲載情報は4月24日時点のものです。
開館日や時間など最新情報は公式サイトをチェックしてください。

森村泰昌 楽しい五重人格
会期/2024年4月19日(金)〜6月1日(土)
会場/シュウゴアーツ
住所/東京都港区六本木6-5-24 complex665 2F
料金/無料
時間/11:00〜18:00
休館/日・月、祝日
TEL/03-6447-2234
URL/shugoarts.com

Text : Manami Abe

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