“織田作”に捧げる舞台『夫婦パラダイス』9月上演決定 | Numero TOKYO
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“織田作”に捧げる舞台『夫婦パラダイス』9月上演決定

日本の文学作品は、実に多様で魅力的だ。
作家たちがこの世を去っても、その作品自体はもちろん、作家の生きざまそのものが演劇や映画、時には漫画などの形を取り、愛され続けていく。

そんなレジェンドたちへのリスペクトを込め、オリジナル戯曲を創作するのが、シス・カンパニーの日本文学シアターシリーズだ。劇作家の北村想、演出の寺十吾がタッグを組んでこれまで6作が上演されている。

2013年の太宰治『グッドバイ』を皮切りに、夏目漱石、長谷川伸、能「黒塚」、江戸川乱歩、坂口安吾に向き合い、大胆でありながらも、叙情感あふれる瑞々しい別世界を創り上げてきた。

今回、2024年9月上演の第7弾として発表されたのが、“織田作”の呼び名で今でもファンの多い織田作之助をテーマとした『夫婦パラダイス』だ。

坂口安吾や太宰治と並び、無頼派作家として知られる織田作之助。代表作の『夫婦善哉』は、大正から昭和の香りが色濃く漂う大阪の街を舞台に、大阪の安化粧問屋の若旦那・柳吉と芸者・蝶子のだらしなくも愛しい人間の姿を描いていく。

『夫婦パラダイス』は、そんな『夫婦善哉』からインスピレーションを得た新作。キャストも尾上松也、瀧内公美、鈴木浩介、福地桃子、高田聖子、段田安則と実力派をそろえている。尾上松也、瀧内公美の艶やかさはもちろんのこと、段田安則、高田聖子の関西のおっちゃんおばちゃん役(だと信じているが違うかも)も楽しみなところ。

新しい柳吉と蝶子の物語に、今から期待が膨らむばかりだ。

舞台:シス・カンパニー公演/日本文学シアターVol.7『夫婦パラダイス』

東京公演/ 2024年9月6日(金)〜19日(木)紀伊國屋ホール
愛知公演/ 2024年9月22日(日・祝)〜23日(月・休)穂の国とよはし芸術劇場 PLAT 主ホール
大阪公演/ 2024年9月26日(木)〜27日(金) 森ノ宮ピロティホール
一般前売開始/2024年7月予定

作/北村想
演出/寺十吾
出演/尾上松也 瀧内公美 鈴木浩介 福地桃子 高田聖子 段田安則

シス・カンパニー
TEL/03-5423-5906(平日11:00〜19:00)
www.siscompany.com/

Text: Reiko Nakamura

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