「Stella McCartney」とヴーヴ・クリコがブドウを原料としたヴィーガンレザーを開発。バッグやサンダルが登場
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「Stella McCartney」とヴーヴ・クリコがブドウを原料としたヴィーガンレザーを開発。バッグやサンダルが登場

ステラ マッカートニー(Stella McCartney)は、フランスのシャンパーニュメゾン、ヴーヴ・クリコとのコラボレーションによって廃棄されたブドウを原料とするヴィーガンレザーを新開発。同素材を使用したステラ マッカートニー×ヴーヴ・クリコの最新アイテムを、4月10日(水)から伊勢丹新宿店で開催される「ステラズ サステナブル マーケット」にて先行発売する。

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両者の協業によって生み出されたヴィーガンレザーは、ヴーヴ・クリコのシャンパーニュ製造過程で廃棄されるブドウから作られた動物皮革に変わる次世代素材となる。2024年サマーコレクションのランウェイショーでは、同素材を使用しハンドメイドで制作されたアクセサリーが初披露された。

今回、ヴィーガンレザーを使って制作されたのは、アイコニックな「フレイム」バッグとヴーヴ・クリコ イエローラベルのボトルが収納できるボトルホルダー、そしてチャンキーソールが目を引く「エリス」サンダルの全3アイテム。いずれもヴィーガンレザーの柔和なテクスチャーと精緻なイントレチャートが有機的なプロポーションを引き立てる。また、サンダルのウエッジソールには、ヴーヴ・クリコのワインセラーから回収された複数の廃棄物をミックスしたリサイクルコルクが使用されるなど、微に入り細に入りサステナビリティが息衝いている。

新開発されたヴィーガンレザーは、主要な温室効果ガス排出源となっているレザーとワイン醸造の問題を解決するマテリアルになり得るという。ステラ・マッカートニー自身も「廃棄物を利用して動物皮革に代わる贅沢な代替品を循環的に生み出しました。これは簡単に規模を拡大することができ、業界を変えることができます。」と語っており、同素材の開発期間がわずか18ヶ月足らずというイノヴェーション領域において、極めて短期間で開発できたことも重要なポイントだ。また、複数の研究結果からヴィーガンレザーによる二酸化炭素排出量は、動物皮革の半分以下であることがデータによって証明されている。

現在、アニマルレザー生産のために殺害される生き物は年間10億匹を超えており(出典 PETA:動物の倫理的扱いを求める人々の会)、アマゾンなどの主要なエコシステムの破壊を引き起こす原因となっている(出典 WWF:世界自然保護基金)。こうしたことからもこの新素材は、環境負荷の軽減はもとより、アニマルライツの観点から見ても画期的な発明といえそうだ。


自身もヴィーガンであるステラ マッカートニーは、ブランド設立以来レザーやファーを一切使用せずに一貫して環境に配慮した理念を掲げていることは有名だ。一方、ヴーヴ・クリコもまた、2010年から植物性廃棄物から作られたパッケージを採用し、現在では土壌再生能力が高いCO2吸収能力を持つ麻を使用したギフトボックスに切り替えるなど、先進的な取り組みを行なっている。両者の真摯な姿勢やフィロソフィーが結実したコラボレーションは、今後の展開にも期待が持てそうだ。

Stella McCartney
ステラ マッカートニー カスタマーサービス
TEL/03-4579-6139
URL/www.stellamccartney.com

Text:Tetsuya Sato

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