鋭い洞察力で社会を見据える 気鋭アーティストらの展覧会 @PARCEL/parcel | Numero TOKYO
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鋭い洞察力で社会を見据える 気鋭アーティストらの展覧会 @PARCEL/parcel

画像左:KINJO『Untitled』(2024年)、画像右:KINJO『untitled』(2023年)
画像左:KINJO『Untitled』(2024年)、画像右:KINJO『untitled』(2023年)

東京・日本橋馬喰町のアートギャラリー・PARCEL(パーセル)にて、2024年3月16日(土)〜4月28日(日)までの期間中、現代アーティスト・KINJOの個展が開催。また、4月14日(日)まで、同館裏手のparcelにて、同じく現代アーティストのSystem of Cultureによる個展も同時開催される。


今注目すべき東京の「“現代アート+α”の複合スペース」(※1)として、アーティストコーディネーター・倉田佳子(くらた・よしこ)が「Numero TOKYO(ヌメロ・トウキョウ)」2024年3月号で紹介してくれた、気鋭のアートギャラリーPARCEL。日本橋馬喰町のDDD HOTELの一角に位置し、隣接する建物内にて、もう一つのスペースparcelも運営する。

(※1)参考記事:Numero.jp「アーティストコーディネーター、倉田佳子がナビゲート! “現代アート+α” の複合スペース」

そんなPARCELでは、アーティスト・KINJOによる「Come From Somewhere」展を開催中。KINJOは、アメリカの企業ロゴや商品パッケージといった輸入品などをモチーフにした作品で知られており、絵画や立体、パフォーマンスなどを制作。いびつながらも軽やかさが感じられるその作品からは、自身のルーツと深く関係する沖縄を通して触れた、アメリカ文化に対する思いを見てとることができる。

本展では、新作の絵画や立体作品を発表。消費社会における記号化と、そこから受け取る印象について、あらためて深く考察するきっかけを与えてくれるだろう。

一方、同館裏手に位置するparcelでは、System of Cultureによる「Exhibit 6」展を開催。現代社会を客観的に見つめ、日常的な気づきをもとにしながら、シニカルに、淡々と、そして意味深に“作られた”瞬間を切り出してきた、System of Culture。本展では、SNSで膨大なイメージや情報があふれる現代において、「写真」というメディアの存在意義を問う。

なお、会場では、System of Cultureの作品シリーズをすべてまとめた注目の作品集『Book 2』も販売される。

気鋭のアーティストらによる二つの展覧会。ぜひお見逃しなく。

KINJO「Come From Somewhere」展 メインビジュアル
KINJO「Come From Somewhere」展 メインビジュアル

System of Culture「Exhibit 6」展 メインビジュアル
System of Culture「Exhibit 6」展 メインビジュアル

 

※掲載情報は3月21日時点のものです。
開館日や時間など最新情報は公式サイトをチェックしてください。

KINJO「Come From Somewhere」
会期/2024年3月16日(土)〜4月28日(日)
会場/PARCEL
住所/東京都中央区日本橋馬喰町2-2-1 DDD hotel 1F
料金/無料

時間/14:00~19:00

休廊/月・火曜日、祝日
URL/parceltokyo.jp/exhibition/come_from_somewhere/

System of Culture「Exhibit 6」
会期/2024年3月16日(土)〜4月14日(日)
会場/parcel
住所/東京都中央区日本橋馬喰町2-2-14 まるかビル 2F
料金/無料

時間/14:00~19:00

休廊/月・火曜日、祝日
URL/parceltokyo.jp/exhibition/exhibit6/

問い合わせ/contact@parceltokyo.jp

 

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