気鋭のアーティスト、岡﨑龍之祐の個展@NANZUKA 2G | Numero TOKYO
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気鋭のアーティスト、岡﨑龍之祐の個展@NANZUKA 2G

岡﨑 龍之祐 『JOMONJOMON anthropo-01』 (2023年) ©Ryunosuke Okazaki Courtesy of AKIINOUE and NANZUKA
岡﨑 龍之祐 『JOMONJOMON anthropo-01』 (2023年) ©Ryunosuke Okazaki Courtesy of AKIINOUE and NANZUKA

アーティスト、岡﨑龍之祐による個展「Jomon Echoes in the Anthropocene」が、東京・渋谷のNANZUKA 2Gにて開催。会期は、Part 1が2024年1月19日(金) 〜2月11日(日)まで、Part 2が2月16日(金) 〜3月10日(日)まで。

展示風景より。
展示風景より。

小誌『Numero TOKYO(ヌメロ・トウキョウ)』12月号の「“探究心”に輝く若手アーティスト4選」にも登場した岡﨑龍之祐。気鋭のファッションデザイナーであり、アーティストとしても国内外から大きな注目を集める才能だ。

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広島出身の岡﨑龍之祐は、2021年に東京藝術大学大学院美術研究科デザイン専攻を修了後、21年と22年にランウェイショーを開催。「LVMHプライズ 2022」のファイナリストに選出されるなど、デザイナーとしてファッションシーンで活躍。彼にとって作品を制作することは、生まれ育った街の歴史や自然に敬意を表すための儀式や祈願といった行為に似ていると語る。

展示風景より。
展示風景より。

本展で発表される「JOMONJOMON」シリーズは、約1万年におよぶ日本の「縄文時代」に由来するもの。その時代に生きた人々が、自然に対する畏怖を感じながらも共生し、恩恵を受け、祈りを込めながら作られていた「縄文土器」を想起させる作 品群を展示。うねうねとした曲線や装飾性あふれるフォルムが特徴的だ。

また、シンメトリーの造形は、小さい頃から身近にあった厳島神社の大鳥居を意識したもの。現代的な素材を用いながら空気を包括するような構造は、人新世の時代 (the Anthropocene Era) へと縄文の精神を受け継ぎ、今なお続く戦争や病い、自然災害に対する祈りを象徴しているようにもとらえられる。

展示風景より。
展示風景より。

Part 1とPart 2の二部に分かれて開催される本展では、前編で小型作品数点を、後編で大型作品のインスタレーションをそれぞれ発表する。
枠組みにとらわれない岡﨑龍之祐の神秘的な制作スタイル。現代における新しいアートの可能性あふれるその世界観を、ぜひ体感してみたい。

※掲載情報は1月25日時点のものです。
開館日時など最新情報は公式サイトをご確認ください。

「Jomon Echoes in the Anthropocene」
会期/Part 1:2024年1月19日(金) 〜2月11日(日)、Part 2:2月16日(金) 〜3月10日(日)
会場/NANZUKA 2G
企画/AKIINOUE
住所/東京都渋谷区宇田川町15-1 渋谷 PARCO 2F
休館日/原則無休
※営業時間は渋谷パルコに準じる
URL/https://nanzuka.com/ja/exhibitions/ryunosuke-okazaki-jomon-echoes-in-the-anthropocene/press-release

Text : Akiko Kinoshita

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