今年も開幕! 「やんばるアートフェスティバル 2023-2024」@沖縄県北部地域 | Numero TOKYO
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今年も開幕! 「やんばるアートフェスティバル 2023-2024」@沖縄県北部地域

design by d&department design/kenmei.nagaoka photo by chyoji nakahodo
design by d&department design/kenmei.nagaoka photo by chyoji nakahodo

世界自然遺産の沖縄本島北部(通称“やんばる”)を舞台に、地域芸術祭「やんばるアートフェスティバル 2023-2024」が今年も開幕。初参加アーティストとして、浅田政志、片桐功敦、KYOTARO HAYASHI×Ryu などがラインナップ。会期は、2024年1月20日(土)~2月25日(日)まで。

現地に住む人たちの思い出の一枚にフォーカスした企画「ティーチ カナサン」を
メイン会場・大宜味村立旧塩屋小学校にて展示する写真家・浅田政志。
現地に住む人たちの思い出の一枚にフォーカスした企画「ティーチ カナサン」を メイン会場・大宜味村立旧塩屋小学校にて展示する写真家・浅田政志。

2017年にスタートした本フェスティバルでは、大宜味村を中心に、名護市、本部町、国頭村、東村、今帰仁村などでアート作品の展示やイベントなどを実施。のべ30万人が国内外から来場し、アートを通じて“やんばる”の魅力を世界へ発信し続けている場となっている。

今回のテーマは 『嘉例ヌ源(カリーヌムトゥ)』。カリー(嘉例)とは、「縁起が良いこと」を意味する言葉で、沖縄では、喜ばしいこと、めでたいことがあった時に「カリーちきらさな(喜びを分かち合いましょう)、カリー!」と呼びかける乾杯の挨拶としても知られている。

那覇会場となるホテルアンテルーム那覇にて、Keeenueが制作した大型の壁画「アブとハブ」
那覇会場となるホテルアンテルーム那覇にて、Keeenueが制作した大型の壁画「アブとハブ」

本展のエキシビション部門では、浅田政志、森千裕、片桐功敦、大小島真木、Keeenueら国内外で活躍するアーティストが参加。沖縄・やんばるでしか制作・発表できない新作を紹介する。なかでもKeeenueは、小誌『Numero TOKYO(ヌメロ・トウキョウ)』12月号の「アートという名の “果てしなき色”」にも登場した注目の才能だ。

(関連記事)
Numero.jp/アートという名の “果てしなき色” vol.6 Keeenue

メイン会場・大宜味村立旧塩屋小学校で「YAF CRAFT MARKET」
メイン会場・大宜味村立旧塩屋小学校で「YAF CRAFT MARKET」

またクラフト部門では、やちむんや琉球ガラス、紅型など、「やんばるアートフェス」ならではの沖縄の工芸品を展示販売。陶器、ガラス、織物、染物、木器など、沖縄の風土を感じさせる品々が並ぶ。

沖縄本島のはじまりの地であり、水源地でもある山原(やんばる)。アートをキーコンテンツに、その魅力を世界へ発信する「やんばるアートフェスティバル 2023-2024」に、どうぞご注目を。

※掲載情報は1月24日時点のものです。
開館日時など最新情報は公式サイトをご確認ください。

「やんばるアートフェスティバル2023-2024 」
会期/2024年1月20日(土)~ 2月25日(日)
会場/大宜味村立旧塩屋小学校ほか沖縄県本島北部地域の各会場
開館時間/11:00〜17:00 
休館日/火、水
料金/一般 ¥500、沖縄県民 ¥300、高校生以下無料
URL/https://yambaru-artfes.jp/

Text : Akiko Kinoshita

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