【プレゼント】パルムドール受賞作『落下の解剖学』の試写会に5組10名様をご招待! | Numero TOKYO
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【プレゼント】パルムドール受賞作『落下の解剖学』の試写会に5組10名様をご招待!

ジュスティーヌ・トリエ監督の長編4作目となる『落下の解剖学』は、2023年のカンヌ国際映画祭で審査員長を務めた奇才リューベン・オストルンド監督から「強烈な体験だった」と破格の称賛を受け、最高賞のパルムドールに輝いた注目作。本国フランスでは、公開5週目に観客動員数100万人を越える大ヒットを記録し、第81回ゴールデン・グローブ賞では作品賞(ドラマ部門)、主演女優賞(ドラマ部門/ザンドラ・ヒュラー)、脚本賞、外国語映画賞の4部門にノミネート。アカデミー賞最有力の呼び声も高い。本作の日本公開を2月23日に控え、Numero.jpでは5組10名様を試写会へご招待!

登場人物たちとともに、疑念の中に「落ちて」いく

舞台は人里離れた雪山の山荘。ドイツ人のベストセラー作家であるサンドラ(ザンドラ・ヒュラー)は、教師をしながら作家を目指す夫のサミュエル(サミュエル・タイス)と、11歳の息子ダニエル(ミロ・マシャド・グラネール)、そして愛犬のスヌープと暮らしていた。ところがある日、屋根裏部屋のリフォームをしていた夫が転落死。はじめは事故と思われたが、次第に妻サンドラに殺人容疑が向けられる。現場に居合わせたのは、視覚障がいのある11歳の息子だけ。裁判が幕を開けると、夫婦の秘密や嘘が暴露され、登場人物の数だけ真実が現れるが──。

大部分が会話劇となっている本作において、物語の中心は子どもを持つ夫婦の争い。社会的に成功した妻とホームスクーリングをしながら執筆活動をする夫というリベラルな夫婦の在り方、夫の母国で暮らす(母国語で生活できない)妻、子育てにおける平等な役割分担、互いが求める自由、理想……パートナーシップにおける複雑に絡み合った問題が浮き彫りになると同時に、暴力的に切り取られた発言や偏見によって困難に直面しながらも愛し合ってきた夫婦の歴史が歪められ、観客の心をぐさぐさとえぐってくる。真実とは……。

主演のザンドラを念頭に置いて書かれた脚本の素晴らしさと彼女の怪演に加え、息子役のミロ、弁護士ヴァンサン役のスワン・アルロー、検事役のアントワーヌ・レナルツなど俳優陣(さらには愛犬も!)がそれぞれ説得力のある表現で脇を固めている本作。片時も目が離せない152分間を、ぜひスクリーンで。

試写会プレゼントご応募はこちらから

『落下の解剖学』
監督/ジュスティーヌ・トリエ
脚本/ジュスティーヌ・トリエ、アルチュール・アラリ
出演/ザンドラ・ヒュラー、スワン・アルロー、ミロ・マシャド・グラネール、アントワーヌ・レナルツ
©2023 L.F.P. – Les Films Pelléas / Les Films de Pierre / France 2 Cinéma / Auvergne‐Rhône‐Alpes Cinéma
2024年2月23日(金・祝)TOHOシネマズ シャンテ他全国順次ロードショー
https://gaga.ne.jp/anatomy/

Text:Chiho Inoue

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