写真家×建築家。瀧本幹也が撮り下ろした「MONOSPINAL」展(東京・南麻布) | Numero TOKYO
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写真家×建築家。瀧本幹也が撮り下ろした「MONOSPINAL」展(東京・南麻布)

建築家・山口誠による設計の「MONOSPINAL」を、国内外で活躍する写真家・瀧本幹也が特別に撮り下ろした写真作品が並ぶ展示が、MYD Gallery(東京・南麻布)で開催。

MONOSPINAL #01 ©MIKIYA TAKIMOTO
MONOSPINAL #01 ©MIKIYA TAKIMOTO

バウハウス・デッサウを構成的に捉え、抽象絵画のような独特な視点で表現した『BAUHAUS DESSAU ∴ MIKIYA TAKIMOTO』や、是枝裕和監督の映画『そして父になる』『海街diary』『三度目の殺人』で撮影監督を務めるなど、多方面で注目を集める写真家の瀧本幹也。

『Numero TOKYO(ヌメロ・トウキョウ)』2023年6月号の特集「写真家たちの冒険」にも登場し、本誌でも注目する写真家の一人だ。

(参考)写真家たちの冒険 vol.3 瀧本幹也 「地球探査から精神世界への冒険へ」

本展では、山口誠の設計による新建築「MONOSPINAL」を、建築が持つ幾何学的な線と面に着目し、それを手がかりとして4×5インチフィルムの大判カメラで切り取っていくことを試みた10点の写真作品が公開。瀧本は、外観を9層の斜壁に囲まれ、中の様子を窺い知ることはできないかつ、容易には説明し難い建築を見たとき、自らの写真で捉えてみたいという衝動に駆られたという。

MONOSPINAL #05 ©MIKIYA TAKIMOTO
MONOSPINAL #05 ©MIKIYA TAKIMOTO

作品では、建築の“部分”にフォーカス。情報が削ぎ落とされ、無機的に描かれた絵画のようでありながら、撮影時に緻密に計算された光の影響で斜壁の質感が残されており、生きている建築であることを教えてくれる。

「建築を撮るという行為は、建築家が二次元から三次元に起こしたものを、再び二次元に変換する作業」だと瀧本は語る。建築家と写真家の関わりによって再構築された、もう一つのMONOSPINALに出会えるはずだ。

※掲載情報は12月10日時点のものです。
開館日や時間など最新情報は公式サイトをチェックしてください。

MONOSPINAL
瀧本幹也(写真家)×山口誠(建築家)

会期/2023年12月9日(土)〜2024年5月25日(土)
会場/MYD Gallery
住所/東京都港区南麻布2-8-17鳥海ビル1F
時間/平日10:00〜19:00(予約制)、土曜12:00~17:00
休廊/日曜日、祝日
予約/tinyurl.com/mr2zwejj
URL/www.mydgallery.jp/exhibition

Text;Akane Naniwa

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