日本の“文字とイメージ”でつづるグラフィックデザイン展 @21_21 DESIGN SIGHT|Numero TOKYO
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日本の“文字とイメージ”でつづるグラフィックデザイン展 @21_21 DESIGN SIGHT

大原大次郎『黒板』(2009年)
大原大次郎『黒板』(2009年)

独自の進化を遂げた日本のグラフィックデザインについて、日本語の“文字とイメージ”に焦点を当てて紹介する企画展「もじ イメージ Graphic 展」が開催中。東京・六本木の21_21 DESIGN SIGHTにて、2024年3月10日(日)まで。


漢字やひらがな、カタカナ、アルファベットの使い分けのほか、縦書きや横書き、ルビなどからなる複雑な書記体系を持つ日本語と、写真やイラストといったイメージが混ざり合うなかで独自に発展してきた日本のグラフィック文化。そんなグラフィックデザインについて、デジタル化が進んだ1990年代以降における日本語の文字とデザインの歴史を前提にひも解く展覧会が開催されている。

会場風景(ギャラリー2) 撮影:木奥恵三
会場風景(ギャラリー2) 撮影:木奥恵三

展示の中心となるのは、国内外54組のグラフィックデザイナーやアーティストらによるプロジェクトの数々。特殊な日本のグラフィック文化が、グローバルなデジタル情報技術といかに向き合い、何を生み出してきたのかを紹介する。また、グローバル時代における日本のグラフィックデザインのこれからについても考える試みだ。

本展の展覧会ディレクターを務めるのは、雑誌『アイデア』ほかグラフィックやタイポグラフィに関する数々の著書を手がけてきた編集者の室賀清徳、グラフィックデザインの研究を行う後藤哲也、そしてグラフィックデザイナーの加藤賢策の計3名。

会場風景(ギャラリー1) 撮影:木奥恵三
会場風景(ギャラリー1) 撮影:木奥恵三
このうち後藤は、展示の軸となる“文字とイメージ”について、「これらが織りなすイリュージョンは、グラフィックデザインの根源的な働きだ」とし、グラフィックデザインが本来持つ楽しさや豊かさを会場で発見してほしいと話す。
ぜひ、お見逃しなく!

※掲載情報は12月1日時点のものです。
開館日や時間など最新情報は公式サイトをチェックしてください。

21_21 DESIGN SIGHT 企画展「もじ イメージ Graphic 展」 
会期/2023年11月23日(木・祝)〜2024年3月10日(日)
会場/21_21 DESIGN SIGHTギャラリー1&2
住所/東京都港区赤坂9-7-6 東京ミッドタウン ミッドタウン・ガーデン
料金/一般 1400円、大学生 800円、高校生 500円、中学生以下 無料

時間/10:00〜19:00(入場は18:30まで)

休館/火曜日(12月26日は開館)、年末年始(12月27日〜1月3日)
TEL/03-3475-2121

URL/www.2121designsight.jp/program/graphic/

Text : Manami Abe

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