デジタル×ライフの未来を予見するアート展 @金沢21世紀美術館 | Numero TOKYO
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デジタル×ライフの未来を予見するアート展 @金沢21世紀美術館

明治大学宮下芳明研究室(吉本健義・宮下芳明)『Edible lenticular: 可食レンチキュラレンズ』(2022年) © Miyashita Laboratory
明治大学宮下芳明研究室(吉本健義・宮下芳明)『Edible lenticular: 可食レンチキュラレンズ』(2022年) © Miyashita Laboratory

アンリアレイジ、草野絵美ら多彩なアーティストの作品を通じて、デジタルテクノロジーによって変化する“私たち”の生活を探求する展覧会が開催。石川県金沢の金沢21世紀美術館にて、2024年3月17日(日)まで。


デジタルテクノロジーの進歩によって、今、その可能性を大きく飛躍させているデジタルアートの世界。小誌「Numéro TOKYO(ヌメロ・トウキョウ)」でも「NFTアート」の特集記事を掲載するなど(※1)、テクノロジーと急速に融合するアートの新しい世界に注目してきた。

(※1)参考記事:Numero.jp「超入門!「NFTアート」ことはじめ」

MANTLE(Shu Isaka+Soshi Nakamura)『simulation#1』(2022年) © MANTLE
MANTLE(Shu Isaka+Soshi Nakamura)『simulation#1』(2022年) © MANTLE

GROUP『Repair of the water environment in Shibuya』(2023年) © GROUP
GROUP『Repair of the water environment in Shibuya』(2023年) © GROUP

そんななか、デジタルテクノロジーによって、私たちの生き方や感性、衣食住を含む生活がどのように変化するのかを考える展覧会が開催されている。出展者はアンリアレイジ、スプツニ子!、草野絵美、デヴィッド・オライリーなど、ファッションブランドやアーティスト、映画監督、科学者、建築家、プログラマーまで、さまざまな分野の専門家が参加。多様な視点から未来を予見する作品によって、テクノロジーと人類、ほかの生物との複雑な相互作用を思考する試みだ。

本展のセクションは、「食べる」「住む」「着る」といった日々の暮らしに欠かせないキーワードのほか、「ゲーム」「AI」「教育」「ビッグデータ」まで、現代の生活を構築するトピックスによって領域横断的に網羅されている。インスタレーションやヒューマノイドロボットとのコミュニケーション、NFT、画像生成AIを使った映像作品によって、これからのライフスタイルや意識を見直すきっかけを観る者に与えてくれるはずだ。

AIやメタバース、ビッグデータなど、今最も注目すべきテクノロジーにアートの視点から切り込んだ本展。ぜひ、お見逃しなく!

※掲載情報は11月10日時点のものです。
開館日や時間など最新情報は公式サイトをチェックしてください。

DXP(デジタル・トランスフォーメーション・プラネット) -次のインターフェースへ
会期/2023年10月7日(土)〜2024年3月17日(日)
会場/金沢21世紀美術館 展示室7〜14、デザインギャラリー、長期インスタレーションルーム など
住所/石川県金沢市広坂1-2-1
料金/一般 1200円、大学生 800円、小中高生 400円、65歳以上の方 1000円
時間/10:00〜18:00(金・土曜日は20:00まで)
休館/月(但し、2024年1月8日、2月12日は開場)、12月29日(金)~1月1日(月)、1月4日(木)、1月9日(火)、2月13日(火)
TEL/076-220-2800
URL/www.kanazawa21.jp/

Text: Manami Abe

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