映画『ファッション・リイマジン』のキーマンが手掛けるサステナブルブランド「Mother of Pearl」のポップアップショップが開催 | Numero TOKYO
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映画『ファッション・リイマジン』のキーマンが手掛けるサステナブルブランド「Mother of Pearl」のポップアップショップが開催

将来を嘱望されるアップカミングなデザイナーに贈られる「ヴォーグ デザイナー・ファッション・ファンド」を受賞したエイミー・パウニーが、サステナブルなブランド改革を決意し、自身のチームと共にファッションの力で世界を変えようと奮闘するドキュメンタリー映画『ファッション・リイマジン』。本作の主人公であるエイミー・パウニーが手掛けるイギリス発のブランド・マザー オブ パール(Mother of Pear)のポップアップショップが、全国3箇所を巡回して開催される。

『ファッション・リイマジン』より ©️2022 Fashion Reimagined Ltd
『ファッション・リイマジン』より ©️2022 Fashion Reimagined Ltd

現在、松屋銀座で開催中(10月10日まで)の本ポップアップは、持続可能な社会へ向けた暮らしを提案する同館挙げてのプロモーション“BEAUTIFUL MIND 毎日ひとつ私と誰かにいいことを”キャンペーンの一環として展開されるもの。マザー オブ パールは、ロンドンを拠点とするファッションブランドで、2015年に前述したエイミー・パウニーがクリエイティブ・ディレクターに就任。以降、ブランドが環境に与える影響を軽減することを使命とし、オリジナルマテリアルの開発から製造までサステナビリティが息衝いたコレクションは、ロンドン・ファッションウィークやコぺンハーゲン・ファッションウィークで発表され、大きな反響を呼ぶこととなった。“地球を壊さず、常識を壊した”とまで称賛される革新的なモノづくりは、映画『ファッション・リイマジン』の後押しも受けて、今や世界中で注目を集めている。


徹底した環境負荷への軽減を掲げながら、サステナブルブランドにありがちな、よく言えばシンプル、もっと言うと無味無臭なデザインとは異なるファッション性の高さがマザー オブ パールの魅力だ。分量感のある構築的なシルエットや繊細なディテールに象徴されるコンテンポラリーなデザインには、ファッションやインテリアの分野において英国屈指の名門に数えられるキングストン大学で学んだエイミー・パウニーのテクニックと経験が活かされている。また、シグネチャーである飾りのパールは全てリサイクルパール(リサイクルされたプラスチックをパールに見立てたもの)を使用するなど、細部にまでサステナビリティの精神が通底。洋服のタグ一つ一つに、その製品がどういう取り組みを経て作られたものか、どのような形で環境に配慮しているかを詳細に書き記すなど、製品の購入という行為に代えて消費者の意思表明を反映することができる。なお、エイミー・パウニーがサステナブルコレクションを作るに至ったきっかけやその原動力については、こちらのインタビューで詳しく語っているのでぜひご一読を。

本ポップアップは、松屋銀座での会期終了後、10月18日(水)からは大丸梅田店、11月8日(水)からは大丸福岡天神店でそれぞれ開催される。是非、『ファッション・リイマジン』と併せて足を運んでみてはいかがだろう。

 

Mother of Pear ポップアップ
【東京】 松屋銀座 4F
会期/開催中〜10月10日(火)
https://www.matsuya.com/ginza

【大阪】 大丸梅田店 6F
会期/10月18日(水)〜10月31日(火)
https://www.daimaru.co.jp/umedamise

【福岡】 大丸福岡天神店 1F
会期/11月8日(水)〜11月14日(火)
https://www.daimaru-fukuoka.jp

Mother of Pear
URL/https://mop.theshop.jp

 

Text:Tetsuya Sato

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