大自然が舞台の芸術祭「MIND TRAIL 奥大和 心のなかの美術館」が開幕 | Numero TOKYO
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大自然が舞台の芸術祭「MIND TRAIL 奥大和 心のなかの美術館」が開幕

下北山村開催風景より、Hertz (Discont + Riki Osawa) 「Because, you are here.」
下北山村開催風景より、Hertz (Discont + Riki Osawa) 「Because, you are here.」

奈良県吉野町などを含む奥大和エリアを舞台とする芸術祭「MIND TRAIL 奥大和 心のなかの美術館」が開催中。会期は、2023年9月16日(土)〜11月12日(日)まで。

下市町開催風景より、SKWAT 「休暇中の収穫箱」 撮影:スタジオシュガール
下市町開催風景より、SKWAT 「休暇中の収穫箱」 撮影:スタジオシュガール

「MIND TRAIL 奥大和 心のなかの美術館」は、2020年よりコロナ禍における観光復興の一環として、アーティスト、クリエイティブディレクターでパノラマティクス(旧:ライゾマティクス・アーキテクチャー)を主宰する齋藤精一のプロデュースによりスタートした芸術祭。このたび4回目を迎える本芸術祭では“Competency/人が集まり力となる”をコンセプトに、奈良県吉野町、下市町、下北山村といった奥大和エリアの広大な自然を舞台に開催される。

吉野町開催風景より、副産物産店(山田毅+矢津吉隆)「副産物最終処理場」と副産物楽団ソンビーズ 撮影:スタジオシュガール
吉野町開催風景より、副産物産店(山田毅+矢津吉隆)「副産物最終処理場」と副産物楽団ソンビーズ 撮影:スタジオシュガール

世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の起点となる吉野町では、矢津吉隆(美術家、kumagusuku代表) がエリアディレクターを務め、“逢(あう)”をテーマにアーティスト7組の作品を展示。また、緑の山々と澄みきった清流に彩られた自然環境、長い歴史に育まれた文化が息づく下市町では、“結(むすぶ)”をテーマに、プロジェクトチームSKWATがエリアディレクターを担当する。

そして、“集(つどう)“をテーマに展開される下北山村は、世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」に含まれる「大峯奥駈道」が縦走し、村内の大部分が「吉野熊野国立公園」にも指定される手つかずの自然があふれる村だ。ここでは、浅見和彦(プロジェクト・ディレクター) 、吉田山(アート・アンプリファイア)、ゴッドスコーピオン(メディアアーティスト)がエリアディレクターを手がけ、さまざまなアーティストとともに現地ならではの体験を提供する。

2022年の開催風景より、齋藤精一「JIKU #006 YOSHINO(吉野町)撮影:スタジオシュガール
2022年の開催風景より、齋藤精一「JIKU #006 YOSHINO(吉野町)撮影:スタジオシュガール

地域、来訪者、作品、アーティストの4つの関係性が新たに構築され、自然と深く関わる注目の本芸術祭。作品を通して奥大和の雄大さを、ぜひ体感してみよう。

※掲載情報は9月25日時点のものです。
最新情報は公式サイトをご確認ください。

「MIND TRAIL 奥大和 心のなかの美術館」
会期/2023年9月16日(土)〜11月12日(日)
会場/奈良県 吉野町、下市町、下北山村
料金/入場無料
URL/https://mindtrail.okuyamato.jp/

Text : Akiko Kinoshita

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