注目のアーティスト、リーン・バレラの日本初個展が√K Contemporaryにて開催 | Numero TOKYO
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注目のアーティスト、リーン・バレラの日本初個展が√K Contemporaryにて開催

Reen Barrera 『Left To Right』 (2023年)
Reen Barrera 『Left To Right』 (2023年)

フィリピン出身の現代アーティスト、リーン・バレラの日本初個展「Yes, Can Do!」 が、東京・神楽坂のギャラリー、√K Contemporary(ルート K コンテンポラリー)にて開催。会期は、2023年8月5日(土)〜26日(土)まで。

Reen Barrera 「Yes Can Do!」 展示風景
Reen Barrera 「Yes Can Do!」 展示風景

世界中のコレクターから注目を集めているアーティストの一人、リーン・バレラ。東南アジアをはじめ、アメリカの美術館やギャラリーで個展を開催し、フィリピンで最も使われているモバイル決済サービス「GCash」とのコラボレーションによるNFT作品を発表するなど、活躍の場を広げ続けている。

幼少期、多くを持たずに育ったバレラは、周りにあるスクラップを集めておもちゃを自分で作り遊んでいたという。そこで培われた創造性と想像性が、現在の作品へとつながる。また、幼少期の体験で養われた、社会的立場や経済的困難を乗り越えて自身の運命や人生を切り開いていくという強い信念が、作品群を通して鑑賞者へと訴えかけてくる。

Reen Barrera 『Hold My Hand』 (2023年)
Reen Barrera 『Hold My Hand』 (2023年)

本展では、チャーミングでどこか懐かしみのある姿の中に鋭い眼差しを帯びたキャラクター「Ohlala」と「Duge」がモチーフの平面作品と木彫に加えて、キネティックな木彫作品「automata」も出展し、バレラの表現する世界観をより楽しめる個展となっている。

展覧会タイトルの「Yes, Can Do!(できるよ!)」は、目的を達成し、困難は乗り越えられるということを信じるポジティブで前向きな姿勢を表現したもの。そのマインドセットによって、子どもたちにどんな抑圧をもはねのける力を養ってほしい、という思いを込めた試みでもある。

Reen Barrera 「Yes Can Do!」 展示風景
Reen Barrera 「Yes Can Do!」 展示風景

新たな未来を創造する子ども達へのメッセージも込められた、ポジティブなマインドセットあふれる作品世界を、この機会にぜひ体験してみよう。

※掲載情報は8月5日時点のものです。
開館日時など最新情報は公式サイトをご確認ください。

「Yes, Can Do!」
会期/2023年8月5日(土)〜26日(土)
会場/√K Contemporary
住所/東京都新宿区南町6
URL/https://root-k.jp/exhibitions/reen-barrera_yes-can-do/

Text : Akiko Kinoshita

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