白磁の美しさを探究し続けた世界的陶芸家・黒田泰蔵の美意識に迫る展覧会 | Numero TOKYO
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白磁の美しさを探究し続けた世界的陶芸家・黒田泰蔵の美意識に迫る展覧会

日本を代表する白磁のアーティスト、陶芸家・黒田泰蔵の日常を彩る美意識に焦点を当てた展覧会「白の中のカラフル 黒田泰蔵の暮らし」が、東京・京橋のBAG-Brillia Art Gallery-にて開催。会期は、2023年6 月 10 日(土)〜7月30日(日)まで。

白磁作品「円筒」
白磁作品「円筒」

静謐な白磁の作品で知られる黒田泰蔵(1946-2021年)は、作品のみならず、チャーミングな人柄で著名人のファンも多い。暮らしについてもこだわりや美意識を持ち合わせた世界的アーティストだ。2019年には、小誌『Numero TOKYO(ヌメロ・トウキョウ)』の連載「男の利き手」にも登場してくれた。

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1966年に渡仏した黒田は、パリで出会った陶芸家・島岡達三の紹介により、カナダの陶芸家、ゲータン・ボーダンに師事し、焼き物を始める。80年以降、本拠地をカナダから日本へと移し、92年に発表した白磁で高い評価を得る。2020年には、当時日本人の現存作家として初めてとなる大阪市立東洋陶磁美術館での個展を開催した。

伊豆の自宅
伊豆の自宅

黒田の暮らしの中には「禅を感じる」と評された精緻な作品とともに、たくさんの“かわいい”や“色彩”がある。それらを自らの言葉によって人生折々の出来事や思索に重ねて紹介した『Colorful』という書籍を出版。本展は、この書籍を基軸として、「好きなものと暮らさずにいられない」という美意識のルーツを探りつつ、時代を超えても色あせない人間としての魅力を白磁作品と合わせて紹介する。

また、愛用の品や蒐集品など未公開の品々、インタビュー動画を公開するほか、『Colorful』を手がけた写真家・田川友彦の写真作品や黒田の関連書籍の販売も行われる。会期中の関連イベントなど、詳細は公式サイトをぜひチェックしよう。

黒田泰蔵の世界観に迫り、その魅力を多角的に紹介する本展。どうぞお見逃しなく!

※掲載情報は6月14日時点のものです。
開館日時など最新情報は公式サイトをご確認ください。

「白の中のカラフル 黒田泰蔵の暮らし」
会期/2023年6月10日(土)〜7月30日(日)
会場/BAG-Brillia Art Gallery-
住所/東京都中央区京橋3丁目6-18 東京建物京橋ビル1F
開館時間/11:00〜19:00
休館日/月
7月17日(月・祝)は開館、翌18日(火)は休館
料金/無料
URL/https://www.brillia-art.com/bag/exhibition/14.html

Text : Akiko Kinoshita

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