新たな現代美術ギャラリー「FARO WORKPLACE」にてアルフレド・ジャー展開催中
東京・中目黒にあるシェアオフィス「FARO中目黒」内に現代美術ギャラリー「FARO WORKPLACE」がオープン。その記念すべき第一回の展覧会としてアルフレド・ジャー「The Future is Now」が開催中だ。
灯台や道標を意味する「FARO」と働く場所「WORKPLACE」を合わせて名づけられたという「FARO WORKPLACE」。現代美術の作品展示と作家紹介を通して、社会のさまざまな事柄に目を向けて思考を深め、コミュニケーションを促すような活動を行う場所として、2023年4月オープンした。
オープンを記念し、世界各地の主要な美術館や名だたる国際展で作品を発表する美術家であり、建築家や映画監督としても活動するアルフレド・ジャーによる「The Future is Now」が開催。日本では2023年7月に広島市現代美術館で個展が開催される予定だ。
現代社会を反映し、問題を喚起することで世界的に知られるアルフレド・ジャーの作品。各地の人権侵害や社会的不公正などに関して、綿密なリサーチを長い時間をかけて行い、情報を見つめ直して深く洞察することで、表層ではなく真相に光を当て、アート作品として昇華している。「Art of Illumination」と評される作品は、彼の鋭い観察眼を通し、言葉・ネオン・ 写真などを中心としたメディアを介して現され、体感として経験されるものだ。
本展では、哲学者エミール・シオランによるエッセイ集「A Short History of Decay」(崩壊についての短い歴史、1949年) の詩の一節を引用した作品『Be Afraid of the Enormity of the Possible(可能性のもつ非道さを恐れよ)』や、パンデミックの影響を受けているホームレスの人々を支援するファンディングのために制作された『Teach Us to Outgrow Our Madness(われらの狂気を生き延びる道を教えよ)』などを展示。ジャーの作品による力強いメッセージと、新たなスペースの門出にぜひ注目を。会期は2023年6月10日(土)まで。
※掲載情報は5月14日時点のものです。
開館日や時間など最新情報は公式サイトをチェックしてください。
アルフレド・ジャー「The Future is Now」
日程/2023年4月28日(金)〜6月10日(土)
時間/11:00〜19:00
場所/FARO WORKPLACE
住所/東京都目黒区青葉台3-15-17 FARO中目黒1F
休廊/日・月曜
URL/faroworkplace.art
Text:Akane Naniwa