ヒロ杉山キュレーション “イラストアート”とは別軸の “新しい絵画”のグループ展 | Numero TOKYO
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ヒロ杉山キュレーション “イラストアート”とは別軸の “新しい絵画”のグループ展

©︎ Emi Imazeki
©︎ Emi Imazeki

アーティスト・ヒロ杉山がキュレーションする「NEO PAINTING TOKYO」展が、東京・青山のAkio Nagasawa Gallery Aoyamaにて開催中。前期は2023年6月3日(土)まで、後期は6月8日(木)~7月1日(土)に開催される。


グラフィックアートユニット「エンライトメント」を率い、グラフィックデザインや広告の第一線で活躍する一方、ファインアートの領域でも注目を集めるアーティストのヒロ杉山。そんな杉山がキュレーションを手がける注目のグループ展が、ただいま開催されている。

©︎ Ichiro Tanida
©︎ Ichiro Tanida

©︎ Munehiro Yoshimura
©︎ Munehiro Yoshimura

“ネオペインティング”と名付けられた本展開催の背景について、1980年代の「日本グラフィック展」に始まるイラストレーションとアートを越境するムーブメントと、両者の境界線の曖昧化に杉山は言及。その流れを踏まえつつ、現在注目を浴びる“イラストアート”の派手な動向とは相反する動きとして、「独自の技術と発想により、今。現在の絵画を制作する作家もいる。それらの作品は、時代と焦点が合う日が間近に来ている予感がしている」(ヒロ杉山による本展ステートメントより)と意気込みを見せる。

前期の参加アーティストは、今関絵美、角田麻有、川元陽子、張霆(チョウテイ)、長谷川雅子、後期は、坂口隼人、吉村宗浩、谷田一郎、ヒロ杉山、本田誠が名前を連ねている。

「現在の絵画」を探求する次世代アーティストたちの世界観。時代に先駆けて、会場で堪能してみてはいかが。

©︎ Mayu Kakuda
©︎ Mayu Kakuda

※掲載情報は5月16日時点のものです。
開館日や時間など最新情報は公式サイトをチェックしてください。

「NEO PAINTING TOKYO 2」Curated by Hiro Sugiyama 
会期/2023年5月11日(木)~6月3日(土)
URL/www.akionagasawa.com/exhibition/neo-painting-tokyo-2/

「NEO PAINTING TOKYO 3」Curated by Hiro Sugiyama 
会期/2023年6月8日(木)~7月1日(土)
URL/www.akionagasawa.com/exhibition/neo-painting-tokyo-3/

会場/Akio Nagasawa Gallery Aoyama
住所/東京都港区南青山5-12-3 Noirビル2F
料金/無料
時間/11:00〜13:00、14:00〜19:00
休館/日〜水、祝日
TEL/03-6427-9611

Text : Manami Abe

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