ピカソ没後50年、ポール・スミスとパリ国立ピカソ美術館のコラボ展 | Numero TOKYO
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ピカソ没後50年、ポール・スミスとパリ国立ピカソ美術館のコラボ展

左:パリ国立ピカソ美術館 館長 Cécile Debray  右:デザイナーPaul Smith
左:パリ国立ピカソ美術館 館長 Cécile Debray 右:デザイナーPaul Smith

ポール・スミスをアーティスティックディレクターに迎え、パリ国立ピカソ美術館にて所蔵コレクションを再編集して紹介する特別展「PICASSO CELEBRATION: THE COLLECTION IN A NEW LIGHT!」が2023年8月27日まで開催中。

パブロ・ピカソ没後50年を迎えた今年、パリ国立ピカソ美術館にて8月27日まで開催中の特別展「PICASSO CELEBRATION: THE COLLECTION IN A NEW LIGHT!」。ポール・スミスとのコラボレーションによるこの展覧会は、絵画からドローイング、彫刻、陶芸までピカソの名作を中心に構成し、ポールならではのユニークかつ現代的なアプローチによって、興味深い視覚的な体験で鑑賞できる内容になっている。

青の時代、キュビズム、アフリカ彫刻の時代など、時代による作風や舞台芸術、陶芸、ファッション誌の挿画といった展示作品に合わせた空間を演出。モノ、ファッション、遊び心を愛するというピカソとポール、二人の芸術家の共通点が壮大で独創的な展示へと繋がった。

合わせて、ギレルモ・クイッカ、オビ・オキグボ、ミカレン・トーマス、シェリ・サンバなど国際的に活躍する現代アーティストによる作品も展示。ピカソの作品に新たな解釈を与えたいという想いから彼がもたらした芸術的革新に独自の切り口を加えている。

Pablo Picasso Autoportrait(1901) Musée national Picasso-Paris.Dation Pablo Picasso, 1979.
Pablo Picasso Autoportrait(1901) Musée national Picasso-Paris.Dation Pablo Picasso, 1979.

ファッションデザイナーでありながら、カメラ、自転車、車、映画、音楽、建築はもちろん、マティスの切り絵やモネの色彩、ピカソのキュビズムといったアート…あらゆるものからインスピレーションを受け、クリエイティブな世界に没頭してきたポール・スミスならではの感性のフィルターを通して表現された、これまでにない芸術家ピカソの世界に出会えるに違いない。

PICASSO CELEBRATION: THE COLLECTION IN A NEW LIGHT!
会期/開催中〜2023年8月27日(日)
会場/パリ国立ピカソ美術館
住所/5 Rue de Thorigny, 75003 Paris
料金/€14
時間/10:00〜18:00(土・日・祝9:30〜)
休館日/月曜
TEL/ +33 1 85 56 00 36
URL/https://www.museepicassoparis.fr/

Célébration Picasso, la collection prend des couleurs, sous la direction de Paul Smith au Musée National Picasso Paris, du 7 mars au 27 août 2023 © Vinciane Lebrun/Voyez-Vous

Text:Masumi Sasaki

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