現代アートの国語、算数…? 森美術館の開館20周年展で 杉本博司、奈良美智らが競演 | Numero TOKYO
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現代アートの国語、算数…? 森美術館の開館20周年展で 杉本博司、奈良美智らが競演

クリスチャン・ヤンコフスキー『重量級の歴史』(2013年) Courtesy: Lisson Gallery
クリスチャン・ヤンコフスキー『重量級の歴史』(2013年) Courtesy: Lisson Gallery

東京・六本木の森美術館にて、開館20周年を記念する展覧会が開催中。「ワールド・クラスルーム:現代アートの国語・算数・理科・社会」展は、2023年9月24日(日)まで。

開館から20周年を迎える森美術館で、国語や社会、哲学、算数などの教科別に現代アートを紹介する、まるで学校のような変わった趣向の展覧会が開催されている。参加アーティストは、杉本博司や奈良美智、森村泰昌、李禹煥(リ・ウファン)、アイ・ウェイウェイ、ヨーゼフ・ボイスなど名だたる面々を中心とする54組。本展の出展作品約150点のうち、半数以上を森美術館のコレクションで構成する。

杉本博司『観念の形 0010 負の定曲率回転面』(2004年) Courtesy: ギャラリー小柳(東京)
杉本博司『観念の形 0010 負の定曲率回転面』(2004年) Courtesy: ギャラリー小柳(東京)

本展では、現代美術史において参照すべき重要な作品の数々を紹介。「作品はアイデアやコンセプトこそが肝要」であるとし、今日における現代アートの底流をなす考えを生み出したジョセフ・コスースの『1つと3つのシャベル』(1965年)や、20世紀美術史のなかで最も影響力のあるアーティストの一人、ヨーゼフ・ボイスが日本での講義に使用した黒板などが展示される。
また、いま最も注目を集めるヤン・ヘギュの新作インスタレーションや、ヤコブ・キルケゴール、パーク・マッカーサー、宮永愛子による、本展のための新作も見逃せない。

見たことのない、知らなかった世界に、多様な観点から出合う新しい試み。ぜひあなたも“受講”してみてはいかが。

森村泰昌『モデルヌ・オランピア2018』(2017-2018年) 所蔵:森美術館(東京) 展示撮影:武藤滋生
森村泰昌『モデルヌ・オランピア2018』(2017-2018年) 所蔵:森美術館(東京) 展示撮影:武藤滋生

※掲載情報は4月20日時点のものです。
開館日や時間など最新情報は公式サイトをチェックしてください。

森美術館開館20周年記念展
ワールド・クラスルーム:現代アートの国語・算数・理科・社会
会期/2023年4月19日(水)〜9月24日(日)
会場/森美術館
住所/東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー 53階
料金/平日:一般 2000円、大高生 1400円、4歳〜中学生 800円、土・日曜日、祝日:一般 2200円、大高生 1500円、4歳〜中学生 900円
時間/10:00~22:00(5月2日(火)、8月15日(火)を除く火曜日は17:00まで)
休館/会期中無休
TEL/050-5541-8600(ハローダイヤル)
URL/www.mori.art.museum/

Text : Manami Abe

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