「Prada」23年秋冬は白衣やウェディングドレスにフォーカス “愛ある心づかい”を称えて

共同クリエイティブ・ディレクターのミウッチャ・プラダとラフ・シモンズがフォーカスしたのは「美」に対する概念の再考。“TAKING CARE”をテーマに、さまざまなユニフォームから連想する、心づかいや愛ある行動、それらに関わる人々を称えた。

ミウッチャは今季のショーについて「ファッションには、グラマラスなものだけが重要だという考え方がありますが、私はそれが嫌いで、いつもそれと闘ってきました。今回のコレクションは、あらゆるところに美を見出すこと、さまざまな種類の美を見出すことをテーマにしています」とコメント。

実際のコレクションでは、誰かをケアする看護師の白衣や愛を象徴するウェディングドレスが再解釈されて、新たな日常着に。

白衣はサルトリアのアプローチで仕立てられたり、身体を保護するパテッドでボリュームを再考。ダッフルコートにはイブニングドレスの解釈が加えられた。

さらにレザーやスエードのアウターウェアは、防護服からインスピレーションを得たものだという。

ショー会場となったプラダ財団の“Deposito”では、1月に開催されたメンズのショー同様に、天井が動き、工業的な柱から花の装飾が見え隠れするという仕掛けも。縮尺が上下に変化する空間からも、新たな視点で物事を捉えることの重要性を表現した。

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