ファッションデザイナーのパコ・ラバンヌが死去
ファッションデザイナーのパコ・ラバンヌが死去した。88歳だった。ジバンシィ、ディオール、バレンシアガでジュエリーデザインを担当後、自らのブランドを60年前に立ち上げたラバンヌは、3日(金)、フランスのブルターニュで帰らぬ人となったことを本人の服やフレグランス部門を管理するスペインのファッション会社プイグが発表した。
ブランド、パコ・ラバンヌのインスタグラムには死因には触れずこう声明が綴られている。「ファッションハウス、パコ・ラバンヌは、本日88歳で亡くなった先見性ある我々のデザイナー、創始者を称えたいと思います。20世紀の最も影響力のあるファッション界の大物の中でも、彼の遺産はインスピレーションの宝庫として残り続けることでしょう。我々にアバンギャルドな伝統を残し、無限の可能性がある未来を定義してくれたムッシュ・ラバンヌに感謝しています」
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スペイン、バスク地方でフランシスコ・ラバネッタとして誕生したラバンヌ氏、金属や紙、プラスチックといった非伝統的な素材を使ったデザインで知られ、本人の名前を冠したフレグランスは1968年から総計2300万本以上を売るほど人気を博している。
プイグのファッション&ビューティー部門のトップ、ホセ・マヌエルはこう声明を発表している。「パコは逸脱を魅力的にしました。ファッショナブルなパリの女性にプラスチックや金属で作られたドレスを着るよう説き伏せることができるのは彼しかいませんでした。自動車のグリルを意味する『カランドル』という名のフレグランスを現代の女性性のアイコンにできる人などパコ・ラバンヌ以外にいません。彼の現代ファッションへの大きな影響を今一度思い返しています。彼の名前を持つファッションハウスに生き長らえるそのスピリットをです」