天才エゴン・シーレの作品が集結する大規模展@東京都美術館 | Numero TOKYO
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天才エゴン・シーレの作品が集結する大規模展@東京都美術館

エゴン・シーレ『ほおずきの実のある自画像』(1912年) レオポルド美術館蔵 Leopold Museum, Vienna
エゴン・シーレ『ほおずきの実のある自画像』(1912年) レオポルド美術館蔵 Leopold Museum, Vienna

オーストリアが生んだ夭折の天才画家、エゴン・シーレの大規模展が開催。東京・上野の東京都美術館にて、2023年1月26日(木)〜4月9日(日)まで。

 

19世紀末を経て芸術の爛熟期を迎えたオーストリア・ウィーンで活躍した画家、エゴン・シーレ(1890-1918)。過去最年少でウィーンの名門美術学校に入学するも退学し、若干20歳の若さで独自の画風を確立したが、当時の常識にとらわれない創作活動は社会の理解を得ることができなかった。しかし、孤独と苦悩を抱えながら表現活動に向き合ったシーレは人間の内面をえぐりだす強烈な作品を世に放ち、わずか28年間の生涯ながらも美術の歴史にその名を刻んだ。

エゴン・シーレ『悲しみの女』(1912年) レオポルド美術館蔵 Leopold Museum, Vienna
エゴン・シーレ『悲しみの女』(1912年) レオポルド美術館蔵 Leopold Museum, Vienna

本展は、シーレの油絵やドローイングなど50点の作品を通して、その激動の生涯を振り返る試み。展示作品は、世界有数のシーレ作品を所蔵するウィーンのレオポルド美術館の所蔵作品を中心に構成される。
加えて本展では、シーレの創作活動を手厚くサポートしたグスタフ・クリムトのほか、オスカー・ココシュカやリヒャルト・ゲルストルをはじめとする同時代作家たちの作品から約120点の作品を展示。シーレをめぐるウィーン世紀末美術を展観する、これまでにない大規模展となっている。

観た者を惹きつけて離さないシーレの作品が一堂に会して展示されるこの機会。ぜひお見逃しなく!

エゴン・シーレ『頭を下げてひざまずく女』(1915年) レオポルド美術館蔵 Leopold Museum, Vienna
エゴン・シーレ『頭を下げてひざまずく女』(1915年) レオポルド美術館蔵 Leopold Museum, Vienna

 

※掲載情報は1月30日時点のものです。
開館日や時間など最新情報は公式サイトをチェックしてください。

レオポルド美術館 エゴン・シーレ展 ウィーンが生んだ若き天才
会期/2023年1月26日(木)〜4月9日(日)
会場/東京都美術館
住所/東京都台東区上野公園8-36
時間/9:30〜17:30(金曜日は、〜20:00まで)
休室日/月曜日
入場料/一般 2200円、大学生・専門学校生 1300円、65歳以上 1500円
TEL/050-5541-8600(ハローダイヤル)
URL/www.egonschiele2023.jp/

※展示室内の混雑を避けるため、チケットは日時指定予約制

Text : Manami Abe

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