もはや伝説! 田名網敬一の新境地となる作品展がNANZUKAの2会場で同時開催 | Numero TOKYO
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もはや伝説! 田名網敬一の新境地となる作品展がNANZUKAの2会場で同時開催

86歳を迎えた伝説的アーティスト・田名網敬一の個展「世界を映す鏡」が、東京・原宿のNANZUKA UNDERGROUND、および東京・中目黒の3110NZ by LDH kitchenにて開催。会期は、それぞれ2022年11月12日(土)〜12月25日(日)と11月15日(火)〜12月24日(土)まで。

田名網敬一 『ピカソ母子像の悦楽 No.107』 (2020年 / 2021年) ©Keiichi Tanaami Courtesy of NANZUKA
田名網敬一 『ピカソ母子像の悦楽 No.107』 (2020年 / 2021年) ©Keiichi Tanaami Courtesy of NANZUKA

小誌『Numero TOKYO(ヌメロ・トウキョウ)』も創刊以来、常に注目し続けてきた日本を代表するポップアートの巨匠、田名網敬一。

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本展は、今年9月にニューヨークのギャラリーVenus Over Manhattanで開催した「Manhattan Universe」に続く新作個展だ。

展示風景より。
展示風景より。

近年、コロナ禍に見舞われた世界の中で、海外の展覧会や大学の講義、数多くのプロジェクトがストップし、締切やスケジュールに追われるという60年以上も続いてきたルーティンから意図せず開放された田名網。このことが制作活動を一変させ、作品に意外な副産物をもたらすことになった。

ピカソの母子像を自身が模写した作品がふと目にとまったことをきっかけに、ピカソ作品の模写を開始。日課としてひたすら描き続け、この3年ほどの間に400点を超すピカソ作品の模写を繰り返すうちに、田名網オリジナルの“ピカソシリーズ”が生まれたという。

展示風景より。
展示風景より。

本展では、NANZUKA UNDERGROUND1Fスペースにて、移動式販売スタンド(Kiosk)を模したインスタレーションを中心にピカソシリーズ約300点を展示。また、同ギャラリー2Fと3110NZ by LDH kitchenでは、新作のキャンバスペインティング、コラージュ作品をはじめ、最新アニメーション作品『赤い陰影』を紹介する。

膨大なイメージの蓄積から生み出された数々の作品群。田名網敬一ワールドの新境地が展開される注目の本展を、ぜひ体感してみよう!

※掲載情報は11月15日時点のものです。
開館日時など最新情報は公式サイトをご確認ください。

田名網敬一「世界を映す鏡 A Mirror of the World」
会期/2022年11月12日(土)〜12月25日(日)
会場/NANZUKA UNDERGROUND
住所/東京都渋谷区神宮前3-30-10
開館時間/火〜日 11:00〜19:00
休館日/月、祝
URL/https://nanzuka.com/ja

田名網敬一「世界を映す鏡 A Mirror of the World」(chap.2)
会期/2022年11月15日(火)〜12月24日(土)
会場/3110NZ by LDH kitchen
住所/東京都目黒区青葉台1-18-7 カスタリア中目黒 1F
開館時間/火〜木 11:00〜16:00、金〜土 11:00〜17:00
休館日/日、月、祝

ポップアップ「Keiichi Tanami x Parley for the Oceans」
期間/2022年11月10日(木)〜16日(水)
会場/NANZUKA 2G
住所/東京都渋谷区宇田川町15-1
※原則無休(営業時間は渋谷パルコに準じる)

Text : Akiko Kinoshita

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