渋⾕慶⼀郎、 飯島望未とオルタ3が共演する新作『BORDERLINE』MVを公開
渋⾕慶⼀郎の新作『BORDERLINE by Keiichiro Shibuya feat. Alter3 and Stephanie Poetri』が発表された。AIであるCypherが作詞した歌を、アンドロイド・オルタ3とステファニー・ポエトリが歌う。そしてバレエダンサーの飯島望未とコラボレーションしたMVが、2022年10月4日(火)より公開された。
本作『BORDERLINE』は、渋谷の公共地下空間を使った新たな文化プロジェクトの一環として、「渋谷」のボーダーライン=地下から、新しい音楽とカルチャーを発信すべく制作された。
ボーカルには、これまでも渋谷慶一郎のアンドロイド・オペラなどに参加してきたアンドロイド・オルタ3、そして「88rising」所属のシンガーソングライター、ステファニー・ポエトリ(Stephanie Poetri)が参加。
作詞はAI(人工知能)であるCypherが、東京⼤学の池上⾼志教授の協⼒のもと、”渋⾕/地下/BORDERLINE”などのキーワードから生み出した。この”Cypher”(サイファー:「ゼロ」や「暗号」などの意)という名前も、「AIの作詞家に名前をつけるとしたら何がいいと思うか?」と尋ね、AIが出した答えから決めたという。
そして、渋⾕駅の東口地下広場で撮影されたMVには、バレエダンサーやモデルとして世界的に活躍する飯島望未が登場する。
コレオグラファーには、NDT(ネザーランド・ダンス・シアター)でも活躍してきたダンサー・振付家、⼩㞍健太が加わり、オルタ3、渋⾕慶⼀郎と飯島望未のコラボレーションが収められた。
この作品では、人間と機械、終わりと始まり、有機性と無機性といった境界や差異が機能しない、新しい時代を生きていることを示唆しているという。
飯島望未からは「渋⾕さん、オルタ3、そして⼩㞍さんとの合作を通じて、我々ダンサーの動きというのも、細かく最⼩単位に分解して考えてみると、オルタ3が再現可能な動きや、表情というものから出来上がっているではないかと、ダンサー固有の動きとは何かということを考えるきっかけとなりました。」とのコメントが寄せられている。
人間とアンドロイド、AIが奏でるこの作品に、惹きつけられるのはなぜだろう。音楽と、鍛えコントロールされる身体と、そこから発する見えないなにか、オルタ3の存在が、境界を超えて共鳴し合う。ただ心を開いて、感じることを追い続けるうちに、魅力のありかに辿りつけるかもしれない。
BORDERLINE
作曲/渋⾕慶⼀郎
作詞/Cypher (AI)
ヴォーカル/アンドロイド・オルタ3、Stephanie Poetri (88rising)
映像出演/渋⾕慶⼀郎、アンドロイド・オルタ3、飯島望未
オルタ3製作監修/⽯⿊浩
オルタ3プログラミング/今井慎太郎
GPT-3 プログラミング/池上⾼志
コレオグラフィ/⼩㞍健太
Text:Hiromi Mikuni