ポップ・アートの旗手、アンディ・ウォーホルの大規模回顧展が京都で開催中 | Numero TOKYO
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ポップ・アートの旗手、アンディ・ウォーホルの大規模回顧展が京都で開催中

ポップ・アートの第一人者として知られ、アメリカの大量消費社会の光と影を描いたアンディ・ウォーホル。日本初公開100点以上を含む大回顧展が、京都市京セラ美術館にて開幕した。

アンディ・ウォーホルは、商業イラストレーターとして米ニューヨークでキャリアをスタート。線画にのせたインクを紙に転写する「ブロッテド・ライン」という手法を多用したイラストレーションで評判を得たのち、30代でアーティストとして本格的に制作を開始した。中でも1960年代以降に設けたスタジオ「ファクトリー」でのアート作品の「大量生産」で知られ、アメリカの大量消費社会を背景にシルクスクリーンを用いた作品を数々生み出した。キャンベル・スープやコカ・コーラ、マリリン・モンローといったアイコンをモチーフとし「ポップ・アートの旗手」として今なお人気が高いアーティストだ。

大回顧展となる本展では、イラストレーターとしての初期作や、1960年代に事故や死を描いた「死と惨事」シリーズ、アンダーグラウンド映画やテレビ番組などの映像作品、セレブリティたちの注文肖像画、カトリックの生い立ちにも触れる晩年の作品など、包括的に展示。特に、1956年に初めて来日した際訪れた京都で描いたという貴重なスケッチは必見だ。アメリカのアンディ・ウォーホル美術館の所蔵作品のみで構成される試みは日本初となる。

絵画・彫刻など約200点および映像15点を紹介。そのうち『三つのマリリン』など100点以上が日本初公開。充実のアンディ・ウォーホル展は京都市京セラ美術館のみでの開催のため、ぜひお見逃しなく。

※掲載情報は9月29日時点のものです。
開館日や時間など最新情報は公式サイトをチェックしてください。

「アンディ・ウォーホル・キョウト/ANDY WARHOL KYOTO」
会期/2022年9月17日(土)〜2023年2月12日(日)
会場/京都市京セラ美術館 新館 東山キューブ
住所/京都市左京区岡崎円勝寺町124
時間/10:00~18:00 ※入場は閉場の30分前まで
休館日/月曜 ※祝日の場合は開館、12月28日~1月2日
料金/土日祝一般 2,000円、平日一般 1,800円、大学・高校生 1,200円、中学・小学生 600円
TEL/075-771-4334
URL/www.andywarholkyoto.jp

Text:Akane Naniwa

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