話題の回顧展とあわせてチェック! 李禹煥の展覧会@SCAI THE BATHHOUSE | Numero TOKYO
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話題の回顧展とあわせてチェック! 李禹煥の展覧会@SCAI THE BATHHOUSE

李禹煥 『刻みより』 (1972年) photo:表恒匡 協力:SCAI THE BATHHOUSE
李禹煥 『刻みより』 (1972年) photo:表恒匡 協力:SCAI THE BATHHOUSE

 

六本木の国立新美術館で大規模回顧展が開催され、話題を呼んでいる李禹煥(リ・ウファン)。美術館の展示とは異なる側面に光を当てる展覧会「李禹煥 物質の肌合い」が、東京・谷中のSCAI THE BATHHOUSEで開催されている。会期は、2022年9月13日(火)〜10月15日(土)まで。

 

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李禹煥 『突きより』 (1972年) photo:表恒匡 協力:SCAI THE BATHHOUSE
李禹煥 『突きより』 (1972年) photo:表恒匡 協力:SCAI THE BATHHOUSE

日本美術史に輝く芸術動向「もの派」の中心的存在、李禹煥。幼い頃から詩や書画に親しみ、1956年に来日。60年代後半から制作と執筆活動を本格化した。極力“作らない”姿勢によって、“もの”同士や場所との関係に光を当てるなど「もの派」の理論を牽引してきた。

近年の主な活動として、グッゲンハイム美術館(アメリカ、2011年)、ヴェルサイユ宮殿(フランス、2014年)、ポンピドゥー・センター・メッス(フランス、2019年)で個展を開催。今年4月にはフランスのアルルに個人美術館がオープンし、同市内のアリスカン墓地でも9月30日まで個展が開催されるなど、国際的にますます大きな注目を集めている。

李禹煥 『無題』 (2008年) photo:表恒匡 協力:SCAI THE BATHHOUSE
李禹煥 『無題』 (2008年) photo:表恒匡 協力:SCAI THE BATHHOUSE

本展は、これまでの主要な個展であまり紹介されてこなかった李の“知られざる側面”である、木、紙、土による作品で構成。70〜80年代にかけて制作された旧作を含む、貴重な作品群を紹介する。

作家の初期から現在に至るまでの半世紀以上に及ぶ軌跡を、ぜひ回顧展とあわせて堪能してみよう!

※掲載情報は9月27日時点のものです。
開館日時など最新情報は公式サイトをご確認ください。

「李禹煥 物質の肌合い」
会期/2022年9月13日(火)〜10月15日(土)
会場/SCAI THE BATHHOUSE
住所/東京都台東区谷中 6-1-23 柏湯跡
開館時間/12:00〜18:00
※予約不要
休館日/日・月・祝
URL/https://www.scaithebathhouse.com/ja/exhibitions/2022/09/lee_ufan_matter_in_contact/

Text : Akiko Kinoshita

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