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本展では、「ミロコマチコとは何者なのか」をテーマに、近作から新作までの作品を紹介。近年ますます色彩豊かになっている表現方法が、さらに五感を刺激するものへと変容を遂げつつある3冊の絵本原画や、本展のために描き下ろされた初公開の『2匹の声』が展示される。19年に住まいを移した奄美大島で、見えないものの音を聞き、その気配を感じて描いた新作には、決まった形を持たない不思議ないきものが登場する。
さらには、ライブペインティングで描かれた大型作品のほか、装画・アートディレクションの仕事や山形ビエンナーレで発表した立体絵本『あっちの耳、こっちの目』や『からだうみ』なども公開。
五感を刺激する原画や新作。絵本作家のミロコマチコ個展
『2匹の声』(2022年) ©mirocomachiko
生き物を伸びやかに描き出す絵本作家・ミロコマチコによる展覧会が開催中。千葉県の市原湖畔美術館にて、2022年9月25日(日)まで。
躍動感たっぷりの筆致で描いたデビュー絵本『オオカミがとぶひ』(2012年)によって、彗星のごとく現れた絵本作家・ミロコマチコ。デビュー以降、国内外の絵本賞や文芸賞を立て続けに受賞したほか、テレビ番組『コレナンデ商会』(NHK Eテレ)ではアートワークを手がけるなど、アートディレクターや画家としてもその才能を発揮している。
『海の呼吸』(2020年) ©mirocomachiko
本展では、「ミロコマチコとは何者なのか」をテーマに、近作から新作までの作品を紹介。近年ますます色彩豊かになっている表現方法が、さらに五感を刺激するものへと変容を遂げつつある3冊の絵本原画や、本展のために描き下ろされた初公開の『2匹の声』が展示される。19年に住まいを移した奄美大島で、見えないものの音を聞き、その気配を感じて描いた新作には、決まった形を持たない不思議ないきものが登場する。
『ドクルジン』(2019年) ©mirocomachiko
さらには、ライブペインティングで描かれた大型作品のほか、装画・アートディレクションの仕事や山形ビエンナーレで発表した立体絵本『あっちの耳、こっちの目』や『からだうみ』なども公開。
ミロコマチコの底知れぬ魅力に迫る本展。どうぞお見逃しなく。
※掲載情報は7月23日時点のものです。
開館日や時間など最新情報は公式サイトをチェックしてください。
「ミロコマチコ いきものたちはわたしのかがみ」
会期/2022年7月16日(土)〜9月25日(日)
会場/市原湖畔美術館
住所/千葉県市原市不入75-1
時間/10:00〜17:00(月〜金)、9:30〜19:00(土、祝前)、9:30〜18:00(日、祝)
休廊日/月曜日(祝日の場合は翌日)
入場料/一般 1000円、大学生・高校生・65歳以上 800円
TEL/0436-98-1525
URL/mirocomachiko-cm.exhibit.jp/
Text : Manami Abe