画家・工藤麻紀子が国内美術館で初の個展開催@平塚市美術館 | Numero TOKYO
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画家・工藤麻紀子が国内美術館で初の個展開催@平塚市美術館

画家の工藤麻紀子による個展「花が咲いて存在に気が付くみたいな」が、神奈川・湘南の平塚市美術館にて開催。会期は、2022年7月9日(土)〜9月11日(日)まで。

工藤麻紀子 『春から夏の思い出』 (2021年) OKETA COLLECTION Photo by Kenji Takahashi (C)Makiko Kudo, Courtesy of Tomio Koyama Gallery
工藤麻紀子 『春から夏の思い出』 (2021年) OKETA COLLECTION Photo by Kenji Takahashi (C)Makiko Kudo, Courtesy of Tomio Koyama Gallery

現実と夢が混在した心象風景を描くことで知られる画家・工藤麻紀子。国内美術館初となる本展では、インスタレーションや新作を含む約120点に及ぶ作品を通して現在までの活動を紹介する。

工藤麻紀子 『彗星』 (2014年) Photo by Kei Okano (C)Makiko Kudo, Courtesy of Tomio Koyama Gallery
工藤麻紀子 『彗星』 (2014年) Photo by Kei Okano (C)Makiko Kudo, Courtesy of Tomio Koyama Gallery

工藤は青森県に生まれ、2002年に女子美術大学油画科を卒業。大学在学中より注目され、現代の絵画表現を紹介するグループ展でも継続的に取り上げられるなど、日本のアートシーンを語る上で欠かせない画家の一人に数えられる。14年からの5年間は平塚市内にアトリエをかまえ、現在まで個展を中心に活動。 デビュー当初は鮮やかな色彩とポップなイメージを強調した作風で脚光を浴び、マティスやボナールに通じる色彩と装飾性を兼ね備えた作品は国際的にも高く評価されている。

工藤麻紀子 『菜の花ラーメン』 (2020年) タグチアートコレクション Photo by Kenji Takahashi (C)Makiko Kudo, Courtesy of Tomio Koyama Gallery
工藤麻紀子 『菜の花ラーメン』 (2020年) タグチアートコレクション Photo by Kenji Takahashi (C)Makiko Kudo, Courtesy of Tomio Koyama Gallery

身近な出来事に対する思いを作品に投影させる描き方は、初期から一貫したスタイル。その画面には普段の生活で見聞きしたもの、住む土地や記憶が一体となって夢の中のような混沌とした風景が広がっている。

工藤麻紀子 『迷子か家出かポケモンかもしれない』 (2019年) Photo by Kenji Takahashi (C)Makiko Kudo, Courtesy of Tomio Koyama Gallery
工藤麻紀子 『迷子か家出かポケモンかもしれない』 (2019年) Photo by Kenji Takahashi (C)Makiko Kudo, Courtesy of Tomio Koyama Gallery

記憶にある風景や出来事を呼び覚ますような、親密さとストーリー性を内包する工藤麻紀子の作品世界。この機会に、ぜひ体験してみよう!

※掲載情報は7月16日時点のものです。
開館日時など最新情報は公式サイトをご確認ください。

市制90周年記念 工藤麻紀子展 花が咲いて存在に気が付くみたいな
会期/2022年7月9日(土)〜9月11日(日)
会場/平塚市美術館
住所/神奈川県平塚市西八幡1-3-3
開館時間/9:30〜17:00
※入場は16:30まで
休館日/月曜
※休日の場合は開館し、翌日休館
料金/一般 ¥800、高大生 ¥500
※中学生以下、毎週土曜の高校生は無料
※各種障がい者手帳をお持ちの方と付添1名は無料
※65歳以上で平塚市民の方は無料、市外在住の方は2割引
URL/https://www.city.hiratsuka.kanagawa.jp/art-muse/page14_00286.html

Text : Akiko Kinoshita

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