伊庭靖子、名和晃平ら7名によるグループ展@国立国際美術館 | Numero TOKYO
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伊庭靖子、名和晃平ら7名によるグループ展@国立国際美術館

[参考図版]中原浩大『Text Book』1995年 ©Kodai Nakahara, photo: Shigefumi Kato, Courtesy of Gallery Nomart
[参考図版]中原浩大『Text Book』1995年 ©Kodai Nakahara, photo: Shigefumi Kato, Courtesy of Gallery Nomart

飯川雄大、伊庭靖子、今村源、大岩オスカール、中原浩大、名和晃平、藤原康博ら7名の現代アーティストの実験的な創作活動を見せるグループ展が、大阪・中之島の国立国際美術館にて開催中。

昨今のコロナ禍など、数々の困難に地球全体が見舞われる中、人々に多様な経験の機会を提供する媒体として注目を集めている現代美術。本展では、現代美術の分野で独自の視点と手法によって、実験的な創作活動を展開する7名のアーティストを紹介する。 全身の感覚を伴う身体的なものを表現する飯川雄大、今村源や、まぶたの内側に生起する生理的な反応へと訴えかける伊庭靖子、中原浩大、名和晃平、記憶や想像力を動員する思考的なものを経験させる大岩オスカール、藤原康博など、経験の多様性を示唆する7名だ。

[参考図版]飯川雄大「デコレータークラブ 配置・調整・周遊」2018年 (あまらぶアートラボ A-labでの展示風景) ©Takehiro Iikawa, photo: Hyogo Mugyuda, Courtesy of A-lab
[参考図版]飯川雄大「デコレータークラブ 配置・調整・周遊」2018年 (あまらぶアートラボ A-labでの展示風景) ©Takehiro Iikawa, photo: Hyogo Mugyuda, Courtesy of A-lab
[参考図版]藤原康博『Church on Cloud』2009年 ©Yasuhiro Fujiwara, Thyssen-Bornemisza Art Contemporary Collection, photo: Kenryu Tanaka, Courtesy of MORI YU GALLERY
[参考図版]藤原康博『Church on Cloud』2009年 ©Yasuhiro Fujiwara, Thyssen-Bornemisza Art Contemporary Collection, photo: Kenryu Tanaka, Courtesy of MORI YU GALLERY

本展は現代美術の多様性を見ることができるのはもちろん、難解な理論や複雑なコンセプトによって理解を深めるのではなく、感覚的な刺激や直感的な印象によって楽しむことができるのも、大きなポイントだ。身体を動かしながら感じたり、体験したりする作品も含まれている。各作家が現代を見つめながら考え、創作した新作を鑑賞することで、私たち自身を見つめ直すきっかけとなるはずだ。
本展の巡回予定はなく、国立国際美術館のみの開催。ぜひお見逃しなく。

 ※掲載情報は3月22日時点のものです。
 開館日や時間など最新情報は公式サイトをチェックしてください。

感覚の領域 今、「経験する」ということ
会期/2022年2月8日(火)〜5月22日(日)
会場/国立国際美術館 地下3階展示室
住所/大阪市北区中之島 4-2-55
入場料/一般1200円、大学生700円
時間/10:00~17:00、金曜・土曜は20:00まで ※入場は閉館の30分前まで
休館/月曜 ※ただし3月21日(月・祝)、5月2日(月)は開館。3月22日(火)は休館
URL/www.nmao.go.jp/

Text:Akane Naniwa

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