バスキアの超大型作品を前澤友作がオークションに出品
日本を代表するアートコレクターの前澤友作が、あのジャン=ミシェル・バスキアの超大型作品をフィリップス(PHILLIPS)のオークションに出品。落札予想価格はなんと7千万ドル(約80億円)以上。気になるその作品とは…!?
ZOZOの前社長にして、昨年12月には日本の民間人として初めてISS(国際宇宙ステーション)に滞在するなど、多方面で大きな注目を集め続ける実業家の前澤友作。彼が持つさまざまな側面の一つに、そうそうたる名作を所蔵するアートコレクターとしての顔がある。 そのメガコレクションの中でも特に大きな話題を呼んできたのが、伝説の天才アーティストとして知られるジャン=ミシェル・バスキア(1960-1988年)の作品群。 今回前澤は、バスキアが残した絵画の中でも最大級の作品である『Untitled』(幅約5メートル)をオークションに出品すると発表。バスキアの活動において転機となった1982年に制作され、世界各地の回顧展でも目玉として紹介されてきた最高傑作の一つで、前澤が2016年5月にクリスティーズ・ニューヨークにて約5700万ドル(約62億円)で購入したものだ。
オークションは5月18日にフィリップス・ニューヨークにて開催。20世紀・現代美術 コンテンポラリーアート部門 イブニングセールの主役として、ニューヨークのオークションシーズンの幕開けを華々しく飾る。
以下は前澤の出品コメントより。
「この『Untitled』と過ごした約6年間は、幸せで刺激的な忘れられない時間となりました。アートコレクションとは、自身の成長・変化と共に、常に進化を続け、なるべく多くの人々に共有されるべきものだと信じています。この素晴らしい作品が次の持ち主へと受け継がれ、世界中の人々に楽しんでもらえることを心より願っています。そしてまた、進化を続ける私のアートコレクションを、近い将来完成予定の私の美術館で皆さまにお披露目できることを楽しみにしております」
落札価格は7千万ドル(約80億円)以上になる見通し。オークションに先立ち、ロンドン、ロサンゼルス、台北でプレビューツアーが行われ、フィリップスのニューヨーク本社に展示される予定だ。
本番は5月。オークションの行方に、世界中から熱い視線が注がれている。
Text: Keita Fukasawa