杉本博司の“春日神霊の旅” 展 @神奈川県立金沢文庫 | Numero TOKYO
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杉本博司の“春日神霊の旅” 展 @神奈川県立金沢文庫

本展展示風景より。 © Odawara Art Foundation
本展展示風景より。 © Odawara Art Foundation

現代アーティスト・杉本博司が神社を建立……? それに先駆け、資料や作品などから春日信仰をひも解いて紹介する展覧会「春日神霊の旅 ―杉本博司 常陸から大和へ」が開催中。神奈川県立金沢文庫にて、2022年3月21日(月・祝)まで。

小田原文化財団と神奈川県立金沢文庫の共催で、「春日神霊の旅 ―杉本博司 常陸から大和へ」展が現在開催されている。 2009年、現代美術作家・杉本博司によって設立された小田原文化財団は、17年に「小田原文化財団 江之浦測候所」を開館。同館では、杉本がこれまでに収集してきた春日信仰(藤原氏の氏神を祭った奈良の春日大社を総本社とする神祇信仰)を中心とする神道美術を多数所蔵している。杉本は、「不思議なことに私が探し回るというよりも先に、春日信仰に関連する古物が私の目の前に立ち現れるようになっていった」というが、22年3月、ついに春日大社より神霊を迎え、同館がある柑橘山に春日社が建立される予定だ。

『地蔵菩薩立像・春日神鹿像』鎌倉時代 個人蔵 撮影:井上久美子
『地蔵菩薩立像・春日神鹿像』鎌倉時代 個人蔵 撮影:井上久美子
本展展示風景より。 © Odawara Art Foundation
本展展示風景より。 © Odawara Art Foundation

本展「春日神霊の旅 ―杉本博司 常陸から大和へ」では、鎌倉時代以降、東国(あづまのくに/※1)仏教の拠点となった称名寺・金沢文庫と、小田原文化財団が所有する文化財や工芸品などから、東国とゆかりのある春日大社への信仰を広く紹介する。

これら歴史的な古美術と杉本博司のアート作品との取り合わせも、今回の貴重な試み。ぜひ、お見逃しなく。

(※1)東国……現在の関東エリア

 

※掲載情報は2月14日時点のものです。
開館日や時間など最新情報は公式サイトをチェックしてください。

「春日神霊の旅 ―杉本博司 常陸から大和へ」
会期/2022年1月29日(土)~3月21日(月・祝)
会場/神奈川県立金沢文庫 展示室
住所/神奈川県横浜市金沢区金沢町142
入場料/一般 800円、20歳未満および学生 600円、高校生 100円
時間/9:00~16:30
休館/月曜日(但し、3月21日は開館)、2月24日(木)
TEL/045-701-9069
URL/www.planet.pref.kanagawa.jp/city/bunko/tenji.html

Text : Manami Abe

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