映像体験の可能性を探る、第14回恵比寿映像祭が開催中! | Numero TOKYO
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映像体験の可能性を探る、第14回恵比寿映像祭が開催中!

アマリア・ウルマン『Buyer Walker Rover (Yiwu) Aka. There then』2019年 ©Amalia Ulman. Courtesy Amalia Ulman and Wuzhen International Contemporary Art Exhibition.
アマリア・ウルマン『Buyer Walker Rover (Yiwu) Aka. There then』2019年 ©Amalia Ulman. Courtesy Amalia Ulman and Wuzhen International Contemporary Art Exhibition.

東京・恵比寿エリア一帯で行われる国際フェスティバル、恵比寿映像祭が今年も開催。14回目となる今回は「スペクタクル後」をテーマに、さまざまな映像体験を展開していく。2月20日(日)まで開催。

映像領域と芸術領域を横断する国際フェスティバルとして、2009年より東京・恵比寿にて始まった恵比寿映像祭。今回で14回目を迎える今年は、「スペクタクル後」をテーマに開催。歴史、現代性、体験という構成で、複数の展示や上映、イベント、教育普及プログラムを行い、本祭ならではの映像体験の可能性を探っていくという。

『ヴィサヤ族、フィリピン村(セントルイス万国博覧会)』1904年、個人蔵
『ヴィサヤ族、フィリピン村(セントルイス万国博覧会)』1904年、個人蔵

今回の見所の一つが、インディペンデント・キュレターの小原真史をゲスト・キュレターに迎え、小原が所蔵する約2000点の博覧会関連資料の一部と東京都写真美術館のコレクションを組み合わせた展示だ。テーマである「スペクタクル後」を考える上で重要となる、19世紀後半から20世紀を出発点に、歴史を深く掘り下げることで、あらためてイメージを取り巻く変容を考察し、現代の作家へとつなげていくという。

『映画愛の現在 第1部/壁の向こうで』2020年/103分/日本語(英語字幕付)02★_佐々木友輔《映画愛の現在 第Ⅰ部/壁の向こうで》2020年/103分/日本語(英語字幕付)
『映画愛の現在 第1部/壁の向こうで』2020年/103分/日本語(英語字幕付)02★_佐々木友輔《映画愛の現在 第Ⅰ部/壁の向こうで》2020年/103分/日本語(英語字幕付)

国内外の現代作家による作品展示、上映、イベントにも注目だ。
パンデミックを経て、映像の受容もオフラインからオンラインへと変化する今日の状況を踏まえ、気鋭の映像作家・遠藤麻衣子は新作オンライン映画『空』を発表。個人映画作家・佐々木友輔の長編三部作『映画愛の現在』が、東京初公開。そのほかに、夫婦パフォーマンスユニットのusaginingenによるデジタルとアナログを組み合わせたライブやパフォーマンスや、1年越しに実現するWOWによるオフサイト展示も見逃せない。

WOW『モーション・モダリティ / レイヤー』2022年 [参考図版]
WOW『モーション・モダリティ / レイヤー』2022年 [参考図版]

展示に映像上映、ワークショップ、トークイベントなど多様なプログラムで開催中の恵比寿映像祭。深く、楽しい映像文化をぜひ体験してみては。

サムソン・ヤン『The World Falls Apart Into Facts』2019/2020年 Production documentation/ Photo: Lily Yiyi Chan
サムソン・ヤン『The World Falls Apart Into Facts』2019/2020年 Production documentation/ Photo: Lily Yiyi Chan

※掲載情報は2月14日時点のものです。
開館日や時間など最新情報は公式サイトをチェックしてください。

第14回恵比寿映像祭「スペクタクル後」
会期/2022年2月4日(金)~2月20日(日)
会場/東京都写真美術館/恵比寿ガーデンプレイス センター広場/地域連携各所ほか
料金/無料 ※3階展示室、定員制のプログラム(上映、イベントなど)、一部のオンラインプログラムは有料
時間/10:00~20:00(最終日は18:00)※入館は閉館の30分前まで
休館/月
URL/www.yebizo.com/

Text:Akane Naniwa

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