などや恵比寿の最後を飾る ミズタユウジの個展が開幕 | Numero TOKYO
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などや恵比寿の最後を飾る ミズタユウジの個展が開幕

Photo by Daisuke Oki
Photo by Daisuke Oki

テキスタイルアーティストのミズタユウジによる個展「解体清祓は恋の魔術」が、東京・恵比寿の「などや恵比寿 浮遊ギャラリー」にて開催中。会期は、2022年1月28日(金)〜3月6日(日)まで。

2020年に築60年の民家を改装して誕生した、オルタナティヴスペース「などや恵比寿」。これまで、アートやデザインをはじめとするさまざまな分野を横断して活動する作家たちの展覧会を開催してきたが、当初の予定通り今年3月に、その建物は取り壊されることになっている。本展は、同会場での最後の企画となる。

ドローイング、ペインティング、コラージュ、織や染め、刺繍やプリントなど、多様な手法を用いて作品を制作するミズタユウジ。20年11月より1年間、などや恵比寿でアートプロジェクト「The un-grieving process – 悲しまない5段階 -」を実施してきた。異分野で表現活動をする4名のメンターとの対話と実践をとおして、 その過程が自らにもたらす変化を表現、公開し、録画記録を行った。

本展では、ミズタがこの場所で1年間見続けてきた景色、体感した空気やもたらした感情のすべてを込めた、彼自身のテーマとしても掲げている“布との触れ合いを求めるための行為や行動”そのものを紹介する。

布を媒介として、この建物が存在したおよそ60年間と、などやとして起こったさまざまな現象に耳を傾け思いを巡らせる試みを、日本古来の儀式である「解体清祓」になぞらえて表現している。

などやは「などや代々木上原」や新たな拠点で、今後も発想や創造の起点を目指し活動を続けていく。その一方で、歴史ある空間「などや恵比寿」においては最後となる本展。どうぞお見逃しなく!

※掲載情報は2月6日時点のものです。 開館日時など最新情報は公式サイトをご確認ください。

「解体清祓は恋の魔術」
会期/2022年1月28日(金)〜3月6日(日)
会場/などや恵比寿 浮遊ギャラリー
住所/東京都渋谷区恵比寿西1-17-14
開館時間/金土日祝 12:00〜18:00
パフォーマンス/2月11、12、19、23、26日、3月5日 13:00〜、16:00〜
※1日2回実施(各回10分程度)
2月13、20、27日、3月6日 13:00〜
※1日1回実施(各回10分程度)
※パフォーマンスは事前予約優先。ciao@nadoya.jpまでお申し込みください。席数に限りがありますので、満席の際はご了承ください。
URL/https://www.nadoya.jp/

Text : Akiko Kinoshita

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