ファッションジャーナリスト、アンドレ・レオン・タリーが死去
アンドレ・レオン・タリー(André Leon Talley)が死去した。73歳だった。
米版ヴォーグ誌のエディター・アット・ラージとして活躍したアンドレが1月18日(火)、ニューヨーク州ホワイト・プレーンズ病院で帰らぬ人となったとTMZが伝えている。現在死因については公表されていない。
その独自のスタイルと堂々たる性格で知られたファッションジャーナリストのアンドレ、アンディ・ウォーホル創刊のインタビュー・マガジンやWWDに勤務後、ヴォーグ誌入りし1983年から87年までファッション・ニュース・ディレクター、88年から95年にかけては、アナ・ウィンターからの任命により初のアフリカ系アメリカ人としてクリエイティブ・ディレクターを務めた。
2020年には自伝『ザ・シフォン・トレンチズ』を出版した。本書の中でアナや故カール・ラガーフェルドらについて言及し、カールに関しては「ファッション界での私の評判を悪くしたかもしれない」と綴っていた。一方、アナとの関係は、2018年のメット・ガラでアナがインタビュー役にアンドレではなくYoutuberを起用したことで悪化し、数年後にアンドレはこう回想していた。「アナから『アンドレ、私たちは(メット・ガラ)で別の方向に進むことを考えていて、それは私達のブランドにとって大切なこと』って言われたら、『了解。大丈夫さ』って僕は言っただろう。トム・フォードのケープを着て参加してね。いつもトム・フォードを着るのが僕さ。そしてディナーを楽しんだことだろう」「裏切られたって感じたんだ。とても傷ついたよ」
今回の訃報にデザイナーのダイアン・フォン・ファステンバーグはこうコメントを残している。「さようならアンドレ。あなたほど世界を優雅に、魅惑的に見た人はいなかった。あなたほど魂に溢れ壮大な人もいなかった。今世界から喜びが少し減ってしまった。45年間私はあなたを愛し、共に笑った。私はあなたの大声、確かな友情に思いを馳せることでしょう。本当に愛している」