「もの派」の作家・菅木志雄 注目の作品集&大規模回顧展
「もの派」を代表する要注目アーティストの菅木志雄(すが・きしお)による、これまでの活動を総覧する作品集が刊行された。
1960年代末〜70年代中期にかけて日本で発生した芸術運動「もの派」の主要メンバーであり、今日まで50年以上にわたって第一線で活躍してきたアーティストの菅木志雄。石や木、金属などの日常的な素材を、並べたり、つなげたり、曲げたりするシンプルな手法によって、“ものと場”の関係性を見出し、表現を追求してきた。
そんな菅の半世紀以上の活動をまとめた作品集『〈もの〉の存在と〈場〉の永遠』が刊行された。インスタレーションやレリーフ、ドローイング、写真、アクティヴェイションなど、さまざまな表現の110点を超える作品が最新作も含めて掲載されているほか、2本の論考や、菅の最新インタビューなどが収録されている。
なお、本書は、菅の生まれ故郷である、岩手県盛岡市の岩手県立美術館での大規模個展の図録を兼ねて刊行されるもの。同館の開館20周年記念展にあたる本展は、展示室だけでなく屋外を含めた全館で菅の作品が展示され、美術館全体が菅作品の「場」と化す特別な試みとなる。
書籍を手に、ぜひ本展もチェックしてみてはいかが。
※掲載情報は12月22日時点のものです。
開館日や時間など最新情報は公式サイトをチェックしてください。
『〈もの〉の存在と〈場〉の永遠』
発売日/2021年12月18日(土)
価格/¥2,640(税込)
サイズ/B5判変形
ページ数/148P
発行/HeHe
販売/hehepress.com/kishiosuga-theexistenceofthingsandeternityofsite/
開館20周年記念 菅木志雄展 〈もの〉の存在と〈場〉の永遠
会期/2021年12月18日(土)〜2022年2月20日(日)
会場/岩手県立美術館
住所/岩手県盛岡市本宮字松幅12-3
入場料/一般 1000円、高校生・学生 600円、小・中学生 400円
時間/09:30〜18:00
休館/月曜日(但し、1月10日は開館)、年末年始(12月29日(水)〜1月2日(日))、1月11日(火)
TEL/019-658-1711
URL/www.ima.or.jp/exhibition/temporary/20211218.html
Text : Manami Abe